ルー大柴「寿司屋でもポテト焼酎を飲んで」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔後編〕
前回に続いて、ルー大柴さんとの対談です。前回は、ルーさんの考案された健康エクササイズ『GymGym』を紹介させてもらいました。とにかく、運動は楽しくやるのが一番。それには、うってつけのエクササイズでしたね。そんなルーさんは現在65歳。いつも元気ではつらつとされていますが、毎朝、近所の公園で、マダムやジェントルマンたちとラジオ体操や太極拳をされているそうです。そうなると気になるのは、やはり“出会い”ですよね!?
ルー「出会い? それはないよ(笑)。まあ、男同士で飲みに行くことはあるけどね。マダムたちとは……そういや、何回かラジオ体操をしている公園で、お花見をしたことはあったな」
ゆま「お、そのときは?」
ルー「ちょっとだけ“女心が見えたな”と思うときはありますけどね(笑)。まあ、ないですよ、そういうことは。みんな、いい人ばかりで、信頼関係もありますからね」
ゆま「そうですよね。すみません、くだらないことを聞いて。よく考えたら、“朝”ですもんね」
ルー「そうなんだよ。朝っぱらから恋だとか、そういう気持ちにはなりませんよ。それよりも朝の公園でラジオ体操をしているとね。木々の間から朝の光が差し込んでくるんですよ。そういう光景を見ていると、まるで自分が軽井沢にでもいるかのような清々しい気持ちになれますよ」
ゆま「気持ちよさそうです。やっぱり朝からちゃんと活動するのはいいですよね」
ルー「年寄りだからね。早寝早起き。何をするにしても朝のほうが効率もいいし、夜は10時ぐらいになると、もう眠くて、眠くて」
ゆま「健康的ですね。ルーさんは、お酒とか飲まないんですか?」
ルー「飲みますよ~。最近は、家で飲んでいるけどね」
ゆま「へえー。何を飲まれるんですか?」
ルー「ポテト焼酎だね」
ゆま「アハハ。私も芋焼酎が好きです」
ルー「ポテト焼酎ね」
ゆま「あ、はい(笑)。ポテト焼酎、おいしいです」
ルー「もちろん、麦……いや、ウィート焼酎も好きなんだけどね。だけど、ライスは飲まないなぁ」
ゆま「あ、日本酒ですね。私も苦手なんですよね~。すぐに酔ってしまうので」
ルー「日本酒は若い頃にひどい目に遭っているからねぇ。ずっと残るでしょ。二日酔いどころか、三日酔いぐらいするよ、あれは」
ゆま「アハハ。でも、日本食には日本酒が合うと言われますよね」
ルー「そうかもしれないけど、私はポテトでいいよ。寿司屋でもポテトだよ」
ゆま「ポテトだと、そんなに酔っ払わないですか?」
ルー「そうだね。酔って気持ちイイなぁ、と思ったら、寝てしまっているからね。家で飲むのが一番だよ。もちろん、若いときはね、友達と飲み歩いたもんだけど、さすがに今はつらいよ。93歳だから」
ゆま「え? 93!?(笑)」
ルー「そう。疲れちゃうよ、毎日」
■芸能活動するなら茶道はオススメ
ゆま「アハハ。そんなこと言いながらも、ルーさんといえば、多趣味。中でも、“茶道”は先生の資格も持っていると聞きましたよ」
ルー「ティー道ね」
ゆま「なんか格好いい(笑)。どうして、ティー道をなさろうと思ったんですか?」
ルー「これもGymGymを企画した事務所社長に勧められてね。これからの仕事に生かせるからと。でも、最初は“私には合わない”と思いましたね。作法が面倒くさくって」
ゆま「私も思いますけど、正直、ルーさんのイメージとティー道は、あまり結びつかないです……」
ルー「私もそう思ったんだけどね。すぐに辞めるのはお金ももったいないから、嫌々続けていたんですよ。そしたら、あるとき、ちゃんとできたんですよね。うれしくてね。だんだん興味を持ち始めて、“石の上にもスリーイヤーズ”だね」
ゆま「3年ですね」
ルー「そう、3年たった頃には茶道の奥の深さがようやく分かってきて、楽しくなってきたんですね」
ゆま「やっぱり何事も続けないといけないですね」
ルー「お嬢さんも、芸能活動をしていくなら、茶道はオススメですよ」
ゆま「え? どうしてですか? 」
ルー「芸能界は、いわば“動”の世界なんだよね。対して、茶道は“静”の世界。その時間は、ほとんどしゃべらない。すると、自分の中にある清らかでイノセントな部分も見えてくるんです。自分自身と静かに向き合える時間が持てるんです」
ゆま「言われてみれば、なかなか、そういう時間は持てないですもんね」
ルー「そうなんです。さらに茶道をしていると、何事にも物怖じしなくなりましたね。かつて千利休が天下人の豊臣秀吉を茶室に招いていたように、お茶の世界では身分などは関係ない。茶道は仰々しくて格式の高い文化ではありますが、極めていくと、どんな場面であっても動じない強さを持てるようになりますよ」
ゆま「へえー。私なんて、すぐに緊張しちゃうから、茶道でメンタルを鍛えないといけないかも」
ルー「まあ、そこまで堅苦しく考えなくても、普通にお茶を飲んでいれば、気持ちも落ち着きますからね。趣味としてもいいですよ。というか、こんな話でよかったのかな?」
ゆま「楽しくて、そして勉強にもなりました! ありがとうございます!」(おわり)
るーおおしば 1954年1月14日生まれ。東京都新宿区出身。70年代から俳優として芸能活動を開始し、その後、司会業やモデル業でも活躍を続ける。2007年には、日本語と英語を織り交ぜた「ルー語」が若者を中心に話題となり、ブレイクする。最近では『音楽劇ハムレット』や『次郎長 渡世人 辞めるってよ』などの舞台に多数出演している。俳優やお笑いタレントとしてのみならず、茶人として活動するなど、マルチな才能を持つ。