森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★選挙休戦に入った米中貿易戦争 (2/2ページ)
大統領選まで、米中貿易戦争を休戦し、必要なら、小出しの合意を続けていけばよいからだ。
以前、本稿でも指摘したが、トランプ大統領が中国に要求しているのは、5Gや人工知能、宇宙開発といった最先端分野からの撤退。先端分野はアメリカの牙城だから、中国は手を出すなというのだ。一方、中国はそうした先端分野を国の中心産業にしようというメイドインチャイナ2025という国家計画を掲げているから、お互い妥協の余地はまったくない。
おそらく米中貿易戦争は、トランプ氏が大統領を続けている限り終わらない。終結するのは、トランプ大統領が退任するときだ。
私は、意外にそれが早く来るかもしれないと考えている。過去最高値を更新し続けている米国の株価は、明らかにバブルだ。それが崩壊すれば、株高を背景に支持を集めてきたトランプ大統領が、’20年11月の大統領選挙で落選することが十分ありうるからだ。