徳光和夫と上沼恵美子、ふたりのご意見番が疑問を呈した「紅白歌合戦」 (2/2ページ)

アサジョ

リハーサルから、そういう感じの番組でした」と、過去の出演時の印象を語り、昨年の紅白については「NHKは敵に回したくないんですけど、あえて言わせていただくと、緊張感ゼロです」とキッパリ。「みんなで舞台いっぱいに踊って、盛り上げてるっていう意味は分かるんです」と、昨年の演出手法に理解を示しつつ「あれだけようさんNHKホールで踊ってると、誰の何の歌なのか、誰が主役なのかさっぱり分からない」と問題点を指摘した。

 上沼はさらに、VTRや中継が多かったことについて「NHKホールのお客さんはお気の毒でした。ほったらかしでしたもん。23時45分まで、NHKホールで全部やるべきだと思います。1回ぐらい中継をつないでもいいけど、それも意味のあるところね」「現場にいた人間が言わしていただくなら、あれは紅白歌合戦ではない。歌のお祭りです。これは考えた方がいいですよ」と持論を述べた。

 ネットでは「上沼さんの言う通り。緊張感が感じられなかった」「単純に、歌が短い。どこが歌合戦なのか」「上沼さん、困惑気味でしたね」といった反応が起きている。

「徳光さん、上沼さんと大御所のふたりが問題点を指摘したことは意義深いのかもしれません。今回に限ってのことではないのですが、歌と関係の薄い演出や“特別枠”の過多が歌合戦本来の魅力を削いでしまっているのは否定できません。昭和50年代あたりまでのような、誰もが良く知っている“ヒット曲の共有”が成立しにくくなっているので、昔のような歌合戦を望むのは難しいという事情はありますが、それにしても全体的な方向性が散漫で、誰に向けての番組なのか、よくわからなくなってしまっている印象です。平成時代になって導入した2部制も上手く機能していないように感じます」(音楽番組関係者)

 平均視聴率は前半平均34.7%、後半平均37.3%で、とりわけ2部では歴代最低を記録してしまった今回の「紅白」。「役割は終わった」と言われはじめて久しいが、番組構成や出演歌手についてそろそろ見直しを図らないと、存在意義を問われてしまう危機的な状況だということは言えそうだ。

(石見剣)

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