海面から突き出た巨大な赤い角。「悪魔の角」と呼ばれる気象現象が確認される(カタール) (1/4ページ)

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海面から突き出た巨大な赤い角。「悪魔の角」と呼ばれる気象現象が確認される(カタール)
海面から突き出た巨大な赤い角。「悪魔の角」と呼ばれる気象現象が確認される(カタール)

image credit:Elias Chasiotis/Facebook

 2019年12月26日の朝、中東カタールの海面に角が生えたような珍しい光景が捉えられた。

 これは、金環日食と日の出が同時進行した時に起こる現象で、カタールでは「邪悪な日の出」や「悪魔の角」と呼ばれているという。

 しかしそれらの名に反して、水平線上に現れた美しい三日月上の深紅色の太陽は、その写真を見た多くのSNSユーザーらを感動させた。見事な写真撮影に成功したアマチュア天体写真家の男性は、「今まで見た中で最も美しい日の出だった」と語っている。
・水平線から悪魔の角の形をした太陽が現れる

 ギリシャのアテネに住むアマチュア天体写真家のエリアス・シャシオティスさんは、12月26日に中東カタールのアル=ワクラにある沿岸都市を訪れた。彼がその地を訪れたのには、ある目的があった。

 子供の頃から天文学に惹かれ、過去15年間はアマチュアの天体写真家として活動してきたシャシオティスさんは、この日、美しい日の出を撮影するため、意図的にその場所を選び、水平線上に現れる日食の完璧な瞬間を捉えようと試みた。

 果たして、太陽が水平線上に昇り始めた時、同時進行で金環日食(月が太陽の中央を覆い、周りが金環のように見える日食)が起こった。
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