天才テリー伊藤対談「小峠英二」(1)13年スベったけど自信だけはあった (2/2ページ)
テリー ええっ、13年!?
小峠 生まれたばかりの赤ん坊が中学1年生になるまで、ずっとスベッてたんですよ(笑)。
テリー アハハハ、そう言われると確かにすごい。
小峠 しかもこれ、本当によくないんですけど、長くそういう状況にいると、スベることに慣れちゃうんですよ。ショックよりも「やっぱりまたスベッたか‥‥」で納得しちゃう。
テリー 当時はどんなネタをやっていたの。
小峠 僕らの体がとてつもなくデカい、という設定のコントとかです。前にバレーボール、軟球、テニスボールなんかを並べたものを太陽系の惑星に見立てて、それを動かして「水金地火木土天海冥」をごちゃごちゃ変えていく、みたいなことをやっていて。
テリー あ、今、編集部のスタッフが笑ったよ。
小峠 ウケてませんって!今のは「おいおい、こいつマジでそんなことやってたのかよ!」っていう嘲笑ですから。
テリー バイきんぐのネタは小峠さんが全部考えているわけでしょう。そういう状況が続くと「俺、世の中に通用しないのかな」とかみたいな気持ちになるの。
小峠 いや、何なんでしょうね‥‥「自分たちはおもしろい」っていう自信だけはあったんですね。発想はおもしろい、でもやり方が悪いのかも、と。だから続けられたんだと思います。
テリー そういう状況から16年目に大きな大会で優勝できたわけでしょう。いったい何が変わったの。
小峠 結成14年目から2カ月に1回、新ネタを6本見せるライブをやり始めたのがターニングポイントだったかもしれませんね。短い期間に数をこなさなきゃいけないので、いろんなパターンのネタを作るわけですよ。
テリー ああ、そこで自分たち独自の笑いがつかめてきたわけだ。
小峠 元は僕がボケ、西村(瑞樹)がツッコミだったんですけれど、ネタによってそれを逆にしたり、ダブルボケにしたりと試してみたら、僕がツッコミのほうがウケるし、お客さんもなんとなくそれを求めてるというムードを感じることができたわけです。それを意識してネタを作っていく中で徐々に今のスタイルに移行していったんです。