「私が一番正しい」は本当? コミュニケーション不全を改善するには (2/2ページ)
■「私が一番正しい」という意識が産むコミュニケーション不和
「自分が一番正しく、頭がいい」「周囲とは話が通じずレベルが低い」と思っているのが態度に出てないはずがありません。往々にして、このように自称する人は「私はうまく隠している」という点もセットで語りたがりますが、十中八九バレバレです。
・自分の知識をひけらかす ・「自分がやりたいこと」ばかりを押し通そうとする ・自分に原因があることを、謙虚に省みることがない ・他人の意見に耳を傾けない ・他人の話をさえぎって話す ・人を見下した態度をとり、協調性を欠く
「自分が正しいと思い込んでいる人」が取りがちな態度の特徴です。
端的に言うと「いやなヤツ」なのですが、自己中心フィルターがかかるため、常に悪いのは「周囲」と考え、反省も内省もない点がもっとも厄介な特徴です。
■見下し根性は自信のなさの表れ
「自分が絶対に正しい」という考えは、一見自分に自信がある態度に見えますが、逆です。他人を見下し、自分の正しさを押しつける態度は、客観性を欠き、哲学がないことを表しています。
「他人と比べて自分が正しい」と、他者との相対化でしか自己を既定できない態度は、遅かれ早かれ行き詰まります。
本当に「頭がいい人」「優秀な人」は「どんな場所でも成果を出す人」というスーパーマンではなく、自分の能力の活かし方を把握できている人です。その観点から見て、私は相談者さんを「頭がいい人だ」とは思えません。
もしも、本当に「周囲のレベルが低い」だけなのであれば、さっさと環境を変える努力をすべきです。
そうでないのであれば、周囲を尊重し、意思や意見を適切に伝えられない自分の至らなさを受け止め、思い込みと見下しという悪癖を矯正する方法を模索しましょう。
POINT.
・優秀さとは「絶対の正しさ」とイコールではない ・「私が一番」の態度は周囲との軋轢を生む ・思い込みと見下しは最悪の組合せ、内省せよ
(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)