「春の選抜」出場校予想【2】中国・四国地区の5枠目は高知中央?広島新庄? (2/2ページ)
かたや四国地区も優勝校の明徳義塾(高知)と準優勝校の尽誠学園(香川)は確定だ。特に県3位で四国大会に駒を進めた明徳義塾は初戦から8‐1(7回コールド)、8‐1、16‐1と強力打線で相手を次々に粉砕し、決勝戦でも尽誠学園相手に8‐1と余裕の勝利。破壊力のある明徳義塾打線は本番の選抜でもライバル校にとっては大きな脅威となろう。
そして、残る3校目だが、準決勝で敗れた2校はともに高知県勢力。明徳義塾に1‐16で5回コールド負けの高知中央と尽誠学園に2‐13で6回コールド負けの岡豊だ。この2校の比較になれば、県大会決勝で直接対決し、7‐1で勝利している高知中央が断然有利。最後はこの高知中央と中国大会ベスト4の広島新庄の争いになると思われる。素直に考えれば延長戦で中国王者に惜敗した広島新庄が選ばれるだろうが、実は高知中央にもアピールポイントが。それは、県大会準決勝で四国王者の明徳義塾に11‐10という大打撃戦のすえ、鮮やかな逆転勝利を飾っている点だ。さらに選出されれば春夏通じて初の甲子園でもある。実績では広島新庄が優位だが、高知中央は県大会で四国大会チャンピオンに勝利+初出場という話題性で、かすかに可能性のある逆転劇に期待したいところだ。
西日本最後となる九州地区は例年4枠。決勝戦で優勝を争った大分県勢の明豊と大分商、そしてこの2校に準決勝で敗れた創成館(長崎)と鹿児島城西の4チームでほぼ確定だろう。あえて波乱要素を挙げるとすれば、準Vチームの大分商か。というのも県大会決勝と九州大会決勝で明豊に連敗を喫しているだけでなく、県大会では8‐16だったスコアが九州大会でも5‐13と大差をつけられたままだったからだ。地区大会準V校の落選はさすがにありえないが、優勝校の明豊との対戦成績でいうと準々決勝で6‐7と最終回に無念の大逆転負けを喫した沖縄尚学の存在が不気味に浮上してくる。8回終了時まで6‐3と明豊からリードを奪った同校の健闘が評価されれば、準決勝で大分商に3‐6で敗れた鹿児島城西の当選が危うくなろう。もし沖縄尚学が選出された場合、九州本島から3校、沖縄県から1校と地域性のバランスが良くなる点も見逃せない。
(高校野球評論家・上杉純也)=文中敬称略=