オスマン帝国歴代皇帝が眠るトルコ・ブルサのムラト2世の複合施設「ムラディエ・キュリエスィ」 (2/3ページ)

さらに敷地内には、オスマン帝国を最盛期に導いた壮麗王スレイマンの息子であるムスタファ皇子の棺も安置されています。
スレイマン大帝の時代、ハレムでは自分の息子を次のスルタンにすべく女たちの激しい戦いが繰り広げられていました。結局、スレイマン大帝の後継ぎとなったのは、彼とヒュッレム妃の間に生まれたセリム2世でした。ムスタファはスレイマンの血を引きながらも、スルタンの座に就くことはなくこの世を去りました。ムスタファの隣には、ハレムでヒュッレム妃とバトルを繰り広げたムスタファの母マヒデブランも眠っています。


敷地内の霊廟で注目すべきは、オスマン家の血を引く皇族たちの棺はもちろんですが、それぞれの霊廟に施された、細やかな美しい装飾も見逃すことができません。霊廟によって異なるデザインは、オスマン美術そのもの。クルアーンの一節がかかれたカリグラフィー(イスラム書道)や、ブルサを思わせる緑や深い青の艶やかなタイル装飾は、見るものを圧倒します。