佐藤健（３０）と柄本佑（３３）のイイ男対決が注目を集めている、今クールのドラマ。だが、当然ながらイケメンは脇にもいる！　鋭い視聴者は主演に負けず劣らず輝くバイプレイヤーにロックオンを済ませ、ゴロゴロと悶え転げ回っているのではなかろうか。

　俄然、熱い視線を集めているのが『恋はつづくよどここまでも』（ＴＢＳ系）で、佐藤健が演じる天堂の同僚医師、来生を演じる毎熊克哉（３２）。２月１８日放送の第６回では、なんと落ち込む佐倉（上白石萌音／２２）を見て、“俺じゃダメかハグ”に出た（セリフは違ったが）。が、なんとなくではあるが、三角関係に陥る前に身を引きそう。そんな優しさあふれる雰囲気もいい。

　正直なところ、第２回あたりまでは、連続テレビ小説『まんぷく』（ＮＨＫ）の塩軍団、森本のイメージが拭いきれずアウトロー臭がしてしまい、医師役がピンとこなかった。しかし、来生先生は回を追うごとにイイやつ度を上げ、今や「人生の思い出としてつきあうなら天堂、結婚前提でつきあうなら来生」と思うほど夢中になって見ている。今後の展開としては、仕事はできるが感情表現が苦手な新人看護士の酒井（吉川愛／２０）の恋心に、早く気づいてあげてほしい。

　さらに「日テレが私にくれた週末のご褒美」と勝手に決め込み毎回拝んでいるのが、『トップナイフ　天才脳外科医の条件」で、看護師の犬飼を演じている福士誠治（３６）。「仕事はできるんですけどチャラくもあるんですよ」的なキャラも素晴らしい！『のだめカンタービレ』（フジテレビ系）の黒木くん、『ハンチョウ〜警視庁安積班〜』（ＴＢＳ系）の小池刑事が大好きだった私だが、初回は、犬飼が彼だと気づかなかった。「きれいな人だなあ、どっかで見たことがある……エエッ、福士誠治!?」という感じである。そして公式サイトに飛んで名前を確認し、ガッツポーズをした。

■視聴率惨敗の『１０の秘密』も松村北斗はいい

　他に情報が出てこないかと「トップナイフ　福士」で検索したら、福士誠治がセンターで踊るエンディングのダンス動画がヒットしたので、何度も見ている。ラストでなぜかけん玉を成功させていたので、年末の『ＮＨＫ紅白歌合戦』で、けん玉ギネスに参加してくれるかもしれない。

　そして最後にもうひとり。残念ながら視聴率的に惨敗している『１０の秘密』（フジテレビ系）。だが、キーマンである伊達翼を演じるＳｉｘＴＯＮＥＳの松村北斗（２４）は、見応えがある。特に横顔がいい！　このドラマのため、未経験から猛特訓したというピアノシーンは見事。登場人物全員がカリカリ神経が立っているようなドラマだが、その中でも独特な繊細さを放つ松村の存在感はドキドキする。

　ただ、トーク番組で登場する松村とかなりキャラクターが違い、同一人物だと脳内にすり込むのにかなり時間がかかった。それだけ、演技で別人になれる人なのだろう。ほんのり新しい地図の稲垣吾郎（４６）さんを思わせる雰囲気も込みで、俳優として、とても楽しみである。（田中稲）