『テセウスの船』鈴・貫地谷しほり犯人説の重要なヒントとは?

日刊大衆

※画像はTBS『テセウスの船』番組公式ホームページより
※画像はTBS『テセウスの船』番組公式ホームページより

 竹内涼真(26)主演の日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)。このタイムスリップミステリーは今冬、一番熱いドラマとして注目されている。視聴率も3月1日放送の第7話が14.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と番組最高を更新。毎話、謎が深まる中、ファンの犯人考察も盛り上がっているのだが、いったいどの登場人物が疑われているのか? ここまでの展開を振り返り、さまざまな説を紹介しよう。

 平成元年に起こった無差別殺人事件の犯人とされる佐野文吾(鈴木亮平/36)の息子、心(竹内涼真)は事件発生前にタイムスリップし、文吾とともに事件を止めようとする。その後、心は再び現代にタイムスリップするが、そこは以前と変わり、姉の鈴(貫地谷しほり/34)が事件被害者の加藤みきお(安藤政信/44)と結婚していた。そして、心は事件の真犯人を名乗るみきおに刺され、再び過去に。心は事件を止めるべく、小学生時代のみきお(柴崎楓雅/11)を探すが、みきおは田中義男(仲本工事/78)を殺し、行方をくらませてしまう。危険を感じた文吾は、事件が起こる「お楽しみ会」に家族が参加しないよう、妻の和子(榮倉奈々/32)らに村を出るよう告げ……。

 このドラマはツイッターを実にうまく使っている。番組の公式アカウントが「テセウス真犯人は誰だ」とハッシュタグを作り、視聴者による真犯人考察は大盛り上がり。さらには田村心、佐野文吾らのアカウントなどがあり、それぞれがツイートしている。心はいつも空回りで視聴者からポンコツ呼ばわりされていることを知ったのか、「必死なんでポンコツ言わないでください」と、クスリと笑わせてくれるつぶやきを披露しているし、真犯人と思しき加藤みきおのアカウントもあり、こちらのチェックも見逃せない。

 加藤みきおが犯人の1人と分かった後もドラマの考察を続けるファンは多く、みきおの共犯者探しで盛り上がっているのだが、ここにきて大人みきおのタイムスリップ説が急浮上している。“少年みきお”と共謀」を支持する考察は多く、大人みきおが過去に戻って少年みきおを手助けした、という見方の支持が多い。これが真相なら、金丸警部(ユースケ・サンタマリア/48)を崖から突き落とした、真犯人の過去の殺人にも説明がつく。

■鈴が犯人と予感させる言葉がオフィシャルHPに

 そしてもう1人、犯人候補として有力なのが鈴だ。「真犯人だと思う人に○をつけて投稿!」という公式アカウント発の犯人考察用画像には、幼き日の鈴(白鳥玉季/10)と、現代の鈴の2人が載っている。現代、過去と両方の写真があるのは鈴だけということが、多くの視聴者が怪しんでいる理由だ。現代では過酷な状況に置かれている鈴だが、もし小学生時代の鈴が犯人だとしたら、それは怖すぎる。

 ここまで考えた筆者があらためて番組ホームページを見てみたところ、重要なヒントといえる言葉を発見した。それが、トップページに掲げられた「この『謎』に涙する」というコピーだ。もし「涙する」結末が用意されているのならば、サイコな一面をのぞかせているみきおは、黒幕ではないだろう。

 そして「涙する」のであれば、ここまで数々の不幸を味わってきた鈴が犯人であるという結末も納得できる。まさか大人の鈴がタイムスリップして、少年みきおに手を貸しているのか、あるいは、みきおを操っている? さらに鈴と一緒に村を出た母親の和子も共犯なのかも……?

 いずれにせよ、佐野文吾や心を巻き込んだ、「涙する結末」であることは確実だ。ドラマは最終盤、いよいよ『テセウスの船』から目が離せなくなってきた!(ドラマライター・半澤則吉)

※画像はTBS『テセウスの船』番組公式ホームページより

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