新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっている。

　プロ野球やＪリーグが試合を延期し、大相撲は無観客での興行を続けている。また、「第９２回選抜高校野球大会」も新型コロナウイルス感染拡大を受け、大会を中止することが決定した。

「国内のみならず海外の大型イベントも中止や延期措置を続々と発表しています。３月１１日（日本時間１２日）には国際スケート連盟（ＩＳＵ）は、カナダ・モントリオールで１８日より開幕予定だった『フィギュアスケート世界選手権』を中止すると発表。１０月以降、２０２０年内に開催できるかどうかを検討するといいます」（民放キー局関係者）

　同大会には日本から、羽生結弦選手（２５）、宇野昌磨選手（２２）、紀平梨花選手（１７）らが出場予定だった。

「この中止の影響を受けているのがフジテレビです。というのも同局では、３月１９日から４夜連続でゴールデン枠で『フィギュアスケート世界選手権』放送する予定だったんです。しかし、全日程が延期となり、合計６日間、１２時間の枠をフジテレビがどう穴埋めするのか、関係者の間で注目が集まっていました。

　フジは１６日になって、１９日に坂上忍（５２）がＭＣを務める『直撃！シンソウ坂上』の生放送特別編を、２１日には『緊急生放送！　ＦＮＳ音楽特別番組　春は必ず来る』という大型音楽特番を放送する、と発表。他の日には地上波初となるトム・クルーズ主演の映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』を放送することになりましたね」（前出の民放キー局関係者）

■嵐・相葉とタッグを組んだ永島アナ

　２１日の土曜日に生放送される３時間の音楽番組『ＦＮＳ』には、「少しでも音楽の力で元気を取り戻そう！」という番組の趣旨に賛同する多数のアーティストが集結することになると、フジテレビのホームページに掲載されている。

「ＭＣを務めるのはフジテレビの榎並大二郎アナ（３４）と永島優美アナ（２８）。榎並アナは実力派男性アナウンサーとして『バイキング』などで活躍。永島アナはフジテレビのエース女子アナの登竜門とされる『めざましテレビ』のＭＣを２０１６年から務めています。

　永島アナといえば、昨年１２月４日と１１日の２夜にわたって放送された『２０１９ＦＮＳ歌謡祭』で、嵐の相葉雅紀（３７）とともに総合司会に抜擢されたことも話題を呼びました。昨年の司会ぶりが評価され、今回の緊急特番でもＭＣを務めることになったのではないでしょうか」（女子アナウォッチャー）

　フジテレビ年末の大型音楽番組『ＦＮＳ歌謡祭』の男性総合司会は、２００５年から２０１４年まで元ＳＭＡＰの草なぎ剛（４５）が務め、女性総合司会は高島彩（４１）や加藤綾子（３４）など、その当時のエース女性アナウンサーが担当した。

「いま現在、『めざましテレビ』と『ＦＮＳ歌謡祭』を任されている永島アナは、情報と音楽ジャンルにおいてフジテレビのエース女子アナと言っても過言ではないでしょう。一方、報道の分野でのエース女子アナといえば三田友梨佳アナ（３２）でしょう」（前出の女子アナウォッチャー）

■三田アナは本格派のキャスターに？

　三田アナは昨年４月よりスタートした報道番組『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　α』でフジテレビの夜の顔となった。

　制作会社関係者は話す。

「三田アナは長年バラエティ番組を中心に出演していましたが、『直撃ＬＩＶＥ　グッディ！』への出演でとっさの対応力が急成長。『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　α』のＭＣに就任してからはそのコメント力や誰よりも勉強熱心な姿勢もあり、報道キャスターとしての評価がうなぎ上り。フジテレビ関係者の間では安藤優子さん（６１）のように、本格派のキャスターになるのでは、とも期待されています。

　現在、かつてフジテレビのエースアナで“スーパー綾子”と称された加藤綾子が夕方の報道番組『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　ｉｔ！』でＭＣを務めていますが、視聴率は同時間帯の裏番組に遠く及ばず苦戦を強いられています。

　同番組のカトパンの出演料は、１回８０〜９０万円ともささやかれています。今年、フジテレビでは１番組あたり億単位の制作費削減が各番組に通達されているそうです。そのため、高額ギャラの加藤ではなく局アナの三田アナを夕方の『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　ｉｔ！』のＭＣに起用することも検討されているみたいですね。報道番組は三田アナ、情報と音楽番組は永島アナという２大エースアナ体制で、フジテレビは再起を図ろうと計画しているのかもしれませんね」

　局として苦境にあるとも伝えられるフジテレビ。三田アナと永島アナのＷエースで復活なるか!?