広島、温厚な佐々岡監督が激怒? 拭えないV奪還への課題、頼みの対策もコロナ禍で水の泡か (1/2ページ)

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佐々岡真司監督(写真は現役時代)
佐々岡真司監督(写真は現役時代)

 監督が交代すると、チームの雰囲気が変わるのもよくある話。しかし、チームが明るくなることと、強くなることは別の話のようだ。

 東京ヤクルトとの練習試合(3月25日)は、「4番・長野」で臨んだ。今年36歳になるベテラン・長野久義は佐々岡真司監督の期待に応え、3安打と爆発。オープン戦の打撃成績は22打数2安打と低迷していただけに、長野自身、浮上のきっかけになったのは間違いない。しかし、試合は落としてしまった…。

 広島キャンプに長期密着したプロ野球解説者が「佐々岡カープ」をこう評していた。

 「チームの雰囲気は明るくなりました。緒方監督の時代は緊張感があり、チームが勝っている時はともかく、いったん負けが込んでくると、なかなか抜け出せないドロ沼状態でした。佐々岡監督はまずこの重苦しい雰囲気を変えたかっただと思う」

 厳しさから解放されると、練習でもノビノビとした雰囲気になる。ピリピリムードで練習するよりはマシで、それでチームが強くなったケースも少なくないが、長続きしないというのが球界の通例だ。
 「佐々岡監督がV奪還のためにやらなければならないことは、投手陣の建て直しです。でも、今年はプラス材料が少なくて…」(前出・同)

 救援陣が特に課題とされていた。気になるのは、外国人投手だ。まず、勝ちゲームでの試合終盤を任せるつもりで獲得したDJ・ジョンソンは、いまだ二軍調整のまま。キャンプ中盤、ブルペン投球を見たプロ野球解説者の多くが、

 「スピード、制球力ともにイマイチ」

 と、調整の遅れを指摘していた。この時点では「外国人投手はスロースターター。開幕までにはなんとか…」とカープ首脳陣も楽観視していたが、対外試合で投げてみると、クイックモーションができないという、日本球界で通用しない典型的な欠陥まで露呈してしまった。

 「二軍ではそのクイックモーションや、セットポジションでの間合いについて勉強させています」(スポーツ紙記者)

 日本球界は盗塁、バント、右方向への進塁打など細かいプレーが多い。そのため、外国人投手を獲得する時は、どの球団も慎重になる。広島は優良外国人選手を見極めることでも定評があったはずだが…。

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