「桜の樹の下には屍体が埋まっている」という都市伝説の真相。元ネタはとある小説 (2/2ページ)
同じように、「完璧な美しさなんてあり得ない」と考えた梶井基次郎は、桜の花があまりにも美しく咲き誇るがために、その根元には腐乱した動物の死体が埋まっていて桜の樹はその養分を吸っているのだという「醜さ」をプラスする事で、桜の美しさを信じようとしたのです。
天才小説家たるゆえん小説「桜の樹の下には」は、一見グロテスクな作品ですが、じっくり読んでみると、醜いものを対比させているためによりいっそう桜の美しさが際立ち、その美しさにリアリティが与えられている事に気が付きます。
また、表層的な桜の花の美しさのイメージに、ミステリアスで妖艶な奥行きを加える効果もあります。
総括すると、やはり梶井基次郎は天才小説家だったのだと言わざるを得ません。
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