新型コロナウイルスは地球の振動にも影響を及ぼしていた(ベルギー研究) (1/3ページ)

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新型コロナウイルスは地球の振動にも影響を及ぼしていた(ベルギー研究)
新型コロナウイルスは地球の振動にも影響を及ぼしていた(ベルギー研究)


 新型コロナウイルスのパンデミックは、人々の生活と経済活動を大きく様変わりさせてしまった。その拡散を食い止めるために、街は封鎖され、人々は当たり前のはずだった移動の自由を半ば放棄せざるを得なくなった。

 なんと、こうした措置はこの地球の動きにまで影響を及ぼしているのだそうだ。

 『Nature』(3月31日付)に掲載されたベルギーの地震学者の報告によれば、地球の地殻が振動する音――すなわち「地震ノイズ」が減少して、静かになっているのだそうだ。

 逆にこれは地震を研究する者たちにとっては、小さな地震を検出したり、火山活動を観測したりするチャンスでもあるとのことだ。
・人間の活動は地殻を振動させて、雑音を生じさせている

 地震のような自然現象がそうであるように、じつは車や工業機械が発生させる振動もまた地殻を揺り動かしている。

 もちろん、個々の影響は微々たるものだ。だが、それらすべてが合わされば、それは大きな雑音となって響き渡る――少なくとも地震学者にとっては。

 こうした人間活動による振動が彼らにとって困り物なのは、それによるノイズが同じ周波数で発生する別のシグナルをかき消して、検出できなくしてしまうからだ。


都市閉鎖となり、静まり返ったサンフランシスコの様子(3/22)


・人為的な地震ノイズがクリスマス休暇並みに低下

 世界の諸都市と同じように、今ベルギーの首都ブリュッセルでも学校や飲食店などが閉鎖され、人々は不要不急の外出を控えるよう求められている。
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