水面をスイスイ動き回る「アメンボ」のアメは「雨」ではなく「飴」に由来している
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語源
水たまりの上をスイスイ動き回る「アメンボ」。
体長は約10~15ミリメートル。10匹集めても1グラムに満たないほどのわずかな体重と、びっしりと足先に付いた油性の体毛を利用し、表面張力によって水をはじき、水面を自由に移動することができます。
意外かもしれないませんがアメンボは、臭いにおいを出すカメムシの仲間なんです。
アメンボのアメは「雨」ではなく「飴」アメンボというのは、水面に映る波紋が雨のように見えるから名づけられたように思われていますが、実はちがいます。読み方は同じでも意味が全く異なる「飴」に由来しています。
アメンボは水面で虫などをとらえる際、飴の香りのような、甘い匂いを出します。そのため、「飴棒」「飴坊」などと呼ばれるようになり、それが「アメンボ」になったとする説が有力。
古くはアメンボの他に単にアメ(飴),アメウリ(飴売り),アメヤ(飴屋)などとも呼ばれていたこともあったようです。他にもアメガタやタンキリ,ジョウセンなど飴の別称や種類,お菓子の名前などに由来しているものもあります。
また、アメンボを漢字で表す言葉としては他に、「水馬」「水黽」「水蜘蛛」など様々なものがありますが、これらは,それぞれ水面を跳ねるアメンボの様子が「馬」や「黽(かえる)」,「蜘蛛(くも)」に例えられているのです。
アメンボは全世界に約1,000種類存在しており、特に亜熱帯地方に多く生息。またアメンボの仲間は淡水生と海生に大きく分類されますが、すべて肉食で水面に落下した昆虫類を捕食しています。
特に、日本のアメンボは、稲を枯らす害虫ウンカを退治してくれる益虫です。ウンカの幼虫が水面に落ちてくれば、その波紋を足で感じ取って近寄り、針のような口を差し込んで体液を吸ってしまいます。
水面に波を立てるとアメンボが寄ってくるのは、波紋を獲物が接近したと勘違いし、近づいて来る習性があるからです。
また俳句の世界では「みづすまし」とも呼ばれ、夏を表す季語として古くから読まれてきました。
参考
北野 忠(編) 他 『タガメ・ミズムシ・アメンボ ハンドブック』 水の上をスイスイ歩ける「アメンボ」の不思議 「For Earth, for Life Kubota」
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