嵐も高嶋ちさ子も…「コロナと戦う」ミュージシャン動画ベスト5
新型コロナウイルスの影響で、世界的にライブやコンサートが延期や自粛に追い込まれている音楽業界。日本音楽制作者連盟・野村達矢理事長は”3月で450億円相当、3カ月なら1500億円相当が飛ぶ”と語り、コンサートプロモーターズ協会・中西健夫会長は”音楽、スポーツなど全てを含めて、5月いっぱいで、3300億円が飛ぶ”と、非常に深刻な状態であることを明かしている。
そんな状況だが、コロナウイルスに立ち向かう元気を届けようと、活動しているミュージシャンたちの動画ベスト5を紹介していこう。
まず、圧倒的だったのは4月18日に配信れたレディー・ガガ(34)が開催を呼び掛け、WHO(世界保健機関)とグローバル・シチズン(アメリカのNPO法人)が主催したバーチャルコンサート企画『One World:Together At Home』だ。
日本ではフジテレビが4月19日に地上波放送し、HuluやAmazonプライムビデオ、YouTubeなどで視聴できる。
「新型コロナウイルスと日夜戦う医療従事者への支援を目的としたイベントで、ガガ以外にも、ビートルズのポール・マッカートニー(77)やビヨンセ(38)、ザ・ローリング・ストーンズなどなど、総勢100人以上のスターたちが大集結したチャリティ―企画は、グローバル・シチズンの発表では1億2790万ドル(約139億円)の寄付が集まり、大成功を収めたようです。
グローバル・シチズンのYouTubeチャンネルでも、数多くのミュージシャンの動画が公開されています。残念ながら日本語字幕はありませんが、どれも自宅などから応援のメッセージを送ったり、弾き語りをしている動画。これに限らず、コロナ騒動で多くの音楽家たちが、自分たちのできることをしようと、いろいろな方法で音楽を発信していますね」(音楽に詳しいWEBライター)
■エールを送る日本のアーティストたち
“コロナに音楽で立ち向かおう”という思いは、日本でも同じだ。ピコ太郎(46)が4月5日に投稿した『PPAP-2020-』は、コロナウイルス感染拡大防止の“手洗いソング”
として日本のみならず、海外でも話題となっている。
「“Pray for People And Peace”(人々と平和のために祈る)の頭文字で『PPAP』です。厚労省が推奨している、“正しい手洗い”をダンスに落とし込みつつ、“最後には我々が勝つ!”と呼びかけている、シンプルながらも非常にメッセージ性が強いですね」(前出のライター)
人気アイドルグループ・嵐は、YouTubeに2012年に行われた『アラフェス』のライブを期間限定で公開している。2020年の5月15・16日に新国立競技場で開催予定だった『アラフェス2020』が延期になってしまったファンへのはからいだろう。
「約2時間半で、『A・RA・SHI』など、計35曲が披露されています。
”コロナが終わったら、今度こそ”“この不況な状況で、心の支えになります!”などなど、嵐への感謝や、コロナ終了後のライブを望む声が多く見られます。
嵐に限らずジャニーズは、“手洗い”や“体操”など、コロナウイルス感染拡大防止啓発の『Smile Up!Project』や、多くの人気グループによるライブパフォーマンス『Johnny‘s Worid Happy LIVE with YOU』など、ファンに元気と笑顔を届けようと事務所総出で頑張っている姿勢が評価されています」(音楽雑誌記者)
■新たな概念”テレワーク演奏会”
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子(51)や、『新日本フィルハーモニー交響楽団』は、“テレワーク演奏会”という取り組みに挑戦し、話題となっている。
「高嶋は4月3日にチェリスト8名と『威風堂々』を演奏した動画をYouTubeに投稿して以降、ZARDの『負けないで』を、知人のヴァイオリニストや高嶋主宰の楽団メンバーと演奏したり、プリンセスプリンセスの『Diamonds』を、本家のボーカル、岸谷香(53)とコラボし、視聴者にエールを送っています」(前出の音楽誌記者)
一方、新日本フィルは、3月15日にTwitterで米津玄師の『パプリカ』をテレワーク演奏している姿を公開。さらにYouTubeでは日替わりでさまざまな楽器のバージョン違いを披露し、話題となっている。
企画の発端は、メンバーのトロンボーン奏者、山口尚人氏が“シンニチ・テレワーク部”を立ち上げたことから始まります。最初は4人のみで活動していたのですが、最終的には新日本フィルの7割、総勢62名が参加したことが、3月26日の『BuzzFeed』のインタビューで明かされていますね。
当初は参加者の少なさから“うまいけど、楽器が足りてない”というコメントもあった企画でしたが、最終的には重厚なオーケストラとなり、“想像の遥か上を行くすごさ”“ただただありがとう!”“心の傷が癒えた気分”と、絶賛のコメントが相次ぎました。
また、約60人のバラバラの演奏動画を1本の“合奏動画”に編集する作業について、“編集大変だったろうな……本当にありがとう”と、労いのコメントもありました。
『パプリカ』企画終了後も、山口氏のYouTubeチャンネル『Hisato Yamaguchi』では、ロッシーニの『チェロとコントラバスのための二重奏曲』や『ウィリアム・テル序曲』のテレワーク演奏を投稿していて、どちらも“気持ちが落ち着く”“オーケストラが好きになった”とやはり好評です。
コロナ騒動が終わったら、これを機に『新日本フィル』のコンサートに、ぜひ行きたいですね」(同)
■コロナで判明した音楽の大切さ
「今回紹介した動画はいずれもアーティストたちの慈善活動で、収益化は行っていません。
しかし、コロナウイルスで多くの公演が自粛になってしまったからこそ、音楽の大切さ、ありがたみを改めて理解した人も多いでしょう。
本格的な設備で“テレワーク演奏”を発展させれば、3密にならずに、レコーディングや楽曲提供ができるようになるかもしれません。前向きに考えると、音楽の新たな可能性が広がったと言えるのではないでしょうか」(音楽業界関係者)
この脅威を乗り越え、さらなる音楽の発展を願うーー。