ち~っす!人馴れしたゾウアザラシが民家に出没。芝生でまったり昼寝も(アメリカ)
人懐っこいゾウアザラシが現れた image credit: youtube
3月23日以降、外出自粛命令が出されているアメリカのワシントン州。ビーチフロントにある民家の住民らもそれぞれ自宅待機を余儀なくされているが、ある男性宅の敷地に予期せぬ訪問者が現れた。
それは、水中にいるべきはずの1頭のキタゾウアザラシだった。
珍しい光景を見た男性は、水産野生生物局へ連絡。すると、そのメスのアザラシは職員の顔馴染みになっていたほど、人馴れしていたことがわかった。『VICE』などが伝えている。
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・男性宅、自宅待機中にゾウアザラシの訪問を受ける
ワシントン州アナコーテス市の高校で社会教師をしているスペンサー・アンドリッチさんは、自宅待機中のためコンピュータ上で授業計画を立てていたある日の朝、ふと窓の外を見ると1頭の巨大なアザラシがやって来るのを目撃した。

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そのアザラシは、アンドリッチさんの敷地を暫く這いずり回っていたが、アンドリッチさんの姿を見つけるとキッチンのガラス戸に向かって来た。

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珍しい光景にアザラシの様子を撮影していたアンドリッチさんは、ずんずん近付いてくるアザラシの巨体を見て、このまま突進されるとガラス戸はいとも簡単に壊されてしまうと思い、警戒しながら「ダメだよ、入れないからね。ダメダメダメ」と言い、ビデオを撮り続けた。

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幸いにもアザラシはガラス戸を壊すことなく、ドアの近くに落ち着いた。アンドリッチさんは、ワシントン水産野生生物局へ連絡し、職員に助けを求めることにした。
そして、1人の職員からそのアザラシがちょっぴり変り者であることを聞いたのだ。
・人馴れしているキタゾウアザラシは職員の顔見知りだった
駆け付けた職員のラルフ・ドーンズさんは、アザラシの足ヒレについていた3つのタグのIDを確認するまでもなく、そのアザラシがキタゾウアザラシの「エルジー・メイ」であることを特定した。
というのも、エルジー・メイはラルフさんだけでなく他の生物学者や地元警察官らの間でちょっとした顔見知りとなっており、彼らいわく「たびたび異常な行動をするアザラシ」だったようだ。しかし、それは言い換えれば「かなり社交的」なのだそうだ。
通常、キタゾウアザラシは生活の大部分を外洋で過ごす。水中で最大2時間潜水し、一度に数分間のみ水面に浮かぶだけだ。
また、春になると上層の皮膚が脱皮する時期となり、典型的なキタゾウアザラシは脱皮のために安全なビーチを求めて1か月ほど離れた場所へ移動するという。
しかし、エルジー・メイは違った。
何らかの理由で、彼女は私たちの地域であるウィドビー諸島やフィダルゴ諸島を安全な避難所と関連付けています。
きっと生まれてからここで多くの人に会い、人馴れしているのでしょう。エルジー・メイは人だけでなく車も犬も気にしません。
更に、とても好奇心旺盛で、人が何をしているのか見たいために怖がらずに近付いたりしてきます。(ラルフさん)
・アンドリッチさん宅の芝生で寛ぐエルジー・メイ
というわけで、当局の顔馴染みだった社交派エルジー・メイは、脱皮時期にも関わらずアンドリッチさん宅の芝生でもまったりと寛いでいたようだ。
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アンドリッチさんの家はビーチフロントにあり、3世代が同居している。しかし、アザラシが敷地に入ってくることなど、これまで家族メンバーの誰1人として経験したことがない光景だったため、かなり驚かされてしまった。
結局、エルジー・メイはアンドリッチさん宅で3日間過ごした後、海に戻って行った。

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最初は、こんなふうに人間が住む近くにやって来る野生生物に対して共生の可能性を考え、少し心配したアンドリッチさんだったが、去ってしまうとなんだかとても寂しい気持ちになったという。その感情に、アンドリッチさん自身一番驚いたと話している。
特に人に会わずに過ごしている自宅待機中だったからこそ、エルジー・メイとの出会いは歓迎すべき交流となりました。ちょうどいいタイミングで訪問してくれたと思っています。
なお、アメリカ海洋漁業局によると、メスのキタゾウアザラシは590kg近くにまで成長するという。
written by Scarlet / edited by parumo