コロナ陽性で「地獄から抜け出せる」看護師が明かした“感染病棟”の真実 (2/2ページ)
持病がいよいよ悪化したと様子を見ていたら、夕方には起き上がれないほどに、みるみる悪化していきました」
だが、そこからが地獄絵図の始まりだった。
「『なんだかダルい、体がつらい‥‥午前中にそんな話をしていた患者が、夕方に病室を訪れると、すでに意識を失っていたのです」(永寿総合病院の職員)
そんな光景があちこちの病室、あちこちのベッドで見られ、次々と発熱の報告が寄せられる異常事態。あまりの恐怖に、ナースステーションは凍りつき、パニックにすらならなかったという。
「防衛本能なのでしょう。感情は麻痺して、ワケもわからないまま、ただ手だけが動いていました。当時のことを聞かれても思い出せません。前日まで話をしていた患者さんが突然苦しみだし、あるいはグッタリして意識を失い、動けなくなる。ずっと涙を流す同僚もいました。自身も陽性反応が出た同僚の中には、『これで地獄から抜け出せる』と言う人もいました」(前出・看護師)
常に患者の死と向き合ってきた看護師でも耐えられないのだ。さらに続けて、
「自分もそうです。濃厚接触者になり、勤務から解放されてホッとしたというのが正直な気持ち。これで家族にうつす恐怖もなければ、あの病棟に出勤しなくてもいい。職場復帰できる自信はありません。実際に『(子供の)保育園も学童保育も断られる。もう耐えられない! 辞めさせてください』と絶叫し、病院に申し出る人も見かけました」
新型肺炎ドミノはいつ終息を見せるのか。