ペンギンのフンから発生する笑気ガスを吸って研究者がイカれてしまうという事案が発生(サウスジョージア島) (2/3ページ)

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そこで調査を行っていたデンマークと中国の研究者は、だんだんと具合が悪くなり、頭までおかしくなってきたという。

 それもそのはず、彼らはその日、フンから放出されていた亜酸化窒素――つまり笑気ガスを吸っていたのだ。

「数時間もフンの臭いを嗅いでいれば、完全にアホになります。気分が悪くなって、頭が痛くなったりもします」と、コペンハーゲン大学(デンマーク)のボー・エルバーリング氏は話す。

 笑気ガスは、吸入すると陶酔感をもたらすガスで、麻酔作用があることから医療の現場でも使われている。笑気という名称は、これを利用した手術中に、患者の顔が弛緩して笑っているように見えたことにちなむらしい。

ペンギンから笑気ガス
Andrew Dunlop/iStock

・ペンギンのフンの強力な温室効果

 キングペンギンは、窒素濃度が高い魚やオキアミをたくさん食べる。だが、フン自体に笑気ガスが含まれているわけではないそうだ。

 ガスが発生するのは、フンが体外に排出されて地面に落ちてからのことだ。土の中に潜んでいる細菌が亜酸化窒素に変えてしまうのだという。

 困ったことに、大気に放出された亜酸化窒素は紫外線によって一酸化窒素に分解され、オゾンを破壊する。さらに、その温室効果は二酸化炭素の300倍もある。

 研究によれば、現時点ではキングペンギンのフンから放出される亜酸化窒素が世界的な影響を与えるようなことはないようだが、個体数が増えれば、それだけフンが増えるのも間違いない。

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