米津『糸』『天使』…カラオケスタッフが明かす「永遠定番曲」の秘密!
5月20日、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、2020年JASRAC大賞を発表。音楽配信、カラオケ、CMでの利用など、前年度に同協会からの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者・作曲者・音楽出版者の功績と栄誉を称え表彰する賞だが、シンガーソングライターの米津玄師(29)の楽曲『Lemon』が金賞を受賞した。『Lemon』は同協会が発表した『国内カラオケランキング』でも1位に輝いている。
「米津の曲は、カラオケ業界では絶大な人気を誇りますからね」と、語るのは大手カラオケ店スタッフだ。
「基本的に、通信カラオケは『JOYSOUND』(エクシング)と『DAM』(第一興商)の2社の独占状態ですが、どちらの会社が発表しているカラオケランキングにも、多くの米津楽曲がランクインしているんですよ」(カラオケ店スタッフ=以下同)
2社が2019年に発表した年間カラオケランキングでは、米津のソロ楽曲のみ取り上げても、DAMでは、年間総合TOP100は、『Flamingo』(53位)、『LOSER』(38位)、『ピースサイン』(32位)、『アイネクライネ』(19位)、『Lemon』(1位)。
JOYSOUNDの年間総合TOP30では『ピースサイン』(21位)、『アイネクライネ』(18位)、『Lemon』(1位)と、どちらも数多くの楽曲が歌われていることがわかる。ちなみに、菅田将暉(27)とコラボした『灰色と青』も23位にランクインしていた。
「米津の曲は、高校生や、20代の若い人たちが歌うのは珍しくないんですが、意外と50代、60代の人も、男女問わず歌ってみる人が多いんですよ。“カラオケの履歴に残ってたから試しに歌ってみた”という人や、面白い意見だと“スローテンポな曲が多いから歌いやすい”という声もありました」
↓米津の公式YouTubeチャンネルより
「団体のお客さんだと、米津の曲がいいのは“手拍子を入れて全員で参加できるから”という声もありますね。『パプリカ』とか『Lemon』を聞くとわかりますが、曲の中に手拍子のような音が入ってますから、やりやすいんでしょう。ちなみに、『JOYSOUND』の19年年代別カラオケ年間ランキングでは、やはり『Lemon』が50代は1位で60代は2位。というか、20代~50代のランキングで全部1位は『Lemon』。まさに圧倒的人気ですね」
■『天使』は95年『糸』は92年
JASRACのランキングを見ると、あいみょん(25)の『マリーゴールド』(2位)や『Lemon』のような最近の楽曲の中に、高橋洋子(53)の『残酷な天使のテーゼ』(10位)や、中島みゆきの『糸』(3位)、MONGOL800の『小さな恋のうた』といった、やや古い曲も入っている。いずれも、カラオケで根強い人気を誇る楽曲だ。
「『残酷な天使~』は、もはや説明するまでもないでしょう。1995年のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌として、アニメは見たことがなくても、歌だけは知っているという人も多いのではないでしょうか。人気なのは、エヴァのアニメが令和になっても全く衰えない人気を誇っているのもありますが、そのアニメ映像がカラオケ映像で流れるのも盛り上がるんですよ。見たことがない人も、それでノれますからね。エヴァに限らず、『ガンダム』とか、『ドラゴンボール』とか、熱い戦闘シーンが映像で流れるアニソンは全体的に人気ですね」
『残酷な天使のテーゼ』以外の定番曲『糸』や『小さな恋のうた』も、やはり世代を超えて愛されているという。
「どちらも、何度も何度も何度もラジオやテレビの歌番組で流れてますよね。30代から40代の人に特に人気がある、という印象を受けます。
歌ってみるとわかりますが、どちらもたいへん歌いやすいリズムや音程だ、ということもありますね。『小さな恋の歌』は家族連れの父親や、ちょっとお酒の入った人が気持ちを盛り上げたいときに歌うことが多いですね。”大声ですっきり歌えて、スカッとした気分になれる”、という感想のお客様もいました」
↓(株)ハイウェーブの公式YouTubeチャンネルより
■スタッフおすすめ!カラオケの定番曲
最後に、スタッフおすすめの楽曲を、男女別で教えてくれた。
「『仮面ライダー電王』の主題歌だったAAAの『Climax Jump』は、カラオケを楽しむ20、30代の人に定番のラインナップですね。“いーじゃんいーじゃんすげーじゃん!”というフレーズや、サビの爽快感などなど、テンションを上げやすくて、実にカラオケ向きの曲と言えます。『エヴァ』のように本編の映像が流れるので、知らない人もカッコいいアクションシーンが楽しめます。ほかには、BOOWYの楽曲はカラオケで歌いやすいと好評ですね」
『B・BLUE』や『DREAMIN‘』といったBOOWYの楽曲は、意外にも20代の大学生がよく歌っているのを見る、とスタッフは話す。親や、バナナマンのようなBOOWY世代の芸能人がきっかけで興味を持つ若い人が多いらしい。
「女性では、Superflyの『愛をこめて花束を』や、supercellの『君の知らない物語』が人気ですね。力強い歌声が持ち味の人は『花束』で、透明感のある声に憧れる人は『物語』をオススメします。『物語』はキーが高くてテンポも早く、少し難易度の高い曲ですが、ロマンチックな歌詞と、さわやかなメロディが人気ですので、ぜひ挑戦してみてほしいですね。キーを下げて歌う人も、ぜんぜん珍しくありません。『花束』は春から初夏、『物語』は夏によく歌われていますね」
↓ワーナーミュージック・ジャパンの公式YouTubeチャンネルより
いつの世代になっても楽しいカラオケ。『Lemon』も、20年後も歌われ続ける定番曲になっていることだろう。