「何かしたい……」と思った時に人生を好転させる方法 (2/5ページ)
断言しますが、決して良い思い出では御座いません。靴が擦り切れたこと。筋肉痛で苦しんだこと。そもそも10時間孤独に歩き続けるという人生で何の役にも立たない経験は、つらさしか私に残しておりません。
しかし、いつもと違う新しいことに挑戦したからこそ、この経験は私の中に色濃く残りました。
決して良い思い出ではないものの、高校時代のことを思い出すと楽しい思い出に混じってこの狂気的な思い出が浮かんでくるのです。
新しいことに挑戦をしても、それが良い思い出になるとは限りません。
せっかく怠惰な自分に鞭を打って挑戦したというのに、全く楽しくないなんてことは往々にして御座います。
しかし本当に不幸なことは、つらい思い出ばかりの人生では御座いません。
本当に不幸な人生は、つらい思い出すらない人生なのです。
確かに10時間以上歩くというのは、今にして思えば狂気の沙汰ですし、あれで何かを得たかといえば何も得ておりません。どう考えても「つらい思い出」に分類される思い出でしょう。
ですが、そんなつらい思い出であってもないよりはマシなので御座います。
そこそこ楽しかったはずの高校生活も、今思い返すと具体的なエピソードになるような思い出は決して多くありません。毎日毎日部室でみんなと遊んでいたはずなのですが、「部室で遊んでいた」ということは覚えていても、一日一日の思い出としてはほとんど残っていないのです。
ですが、全く楽しくなかった「10時間歩く」という記憶は、明確に思い出として残りました。
だからこそ29歳になった私は、高校時代の私の狂行に感謝をしております。
「全く楽しくない思い出だけど、思い出を残してくれてありがとう」。
■明日の自分に期待をするな
私は自分のことを優れた人間だとは全く思っておりませんが、唯一誇れるものがあるとすれば「自分」という存在を全く信用していないことでしょう。
間違いなく無能です。