飼い犬を慕い、後をずっとついてきたキツネの赤ちゃんの物語(アメリカ)
散歩中の犬の後をついてくる子ギツネ image credit:facebook
以前、アメリカで散歩に出かけた犬が子猫を連れて帰って来たというほほえましい出来事をお伝えしたが、今度はアメリカで散歩していた犬に野生の子ギツネがついてきたというニュースが話題になっている。
今月半ば、アリゾナ州のある一家がひょんなことから愛らしいキツネの赤ちゃんを保護した。
人の手に乗るほど小さいそのキツネは、彼らの飼い犬、オリーブの散歩の途中に1匹だけでふらりと現れ、警戒する様子もないままずっとあとを追ってきたのだ。
脱水状態にもかかわらず、母親を追うかのように犬の後ろをせっせと歩いてた子どものキツネ。その姿に胸を打たれた家族は子ギツネを地元の野生動物施設に運び込んだという。
Tempe family saves baby fox that followed them home
・母親と勘違い?愛犬の散歩についてきた子ギツネ
先月半ば、アリゾナ州テンピ市に住むロザリン・キャバレロさんと2人の孫たちはいつものように愛犬オリーブの散歩をしていた。するといつのまにやら手のひらに乗るほど小さい生き物が彼らの後をついてきた。

よく見るとそれは複雑なグレーがかったキツネの赤ちゃんで、どうやらテリアのミックスのオリーブを母親と間違えているようだった。
いったいどこから?と思いつつも散歩を続けて自宅に向かうと、そのキツネもそのまま庭の前まで来てしまった。
そしてスプリンクラーにさっと駆け寄ると、ごくごく水を飲み出してのどの渇きを癒しはじめた。その激しい飲みっぷりからしてもそのキツネは1匹でさまよっていたようだった。

・仲間も見あたらず…行き場のない子ギツネを保護
実はこのあたりはハイイロギツネが時々現れる地域で、一家も去年庭のあたりでみかけたキツネの群れの動画をこっそり撮ったことがある。
ロザリンさんはひどく脱水したまま1匹で歩いていた子キツネが心配になった。そこで地元の野生動物救助施設に連絡し、その指示に従った。
まずあたりを歩き回り、仲間のキツネや母親キツネがいないことを確認、キツネはエキノコックスなどの寄生虫を持っている危険性があるので、直接触らぬよう手袋を装着。
更にちょうどよいサイズの箱を用意し、子ギツネをたくみに誘導する作戦で触れることなく捕獲に成功した。

image credit:12news
子どもたちからフォクシーと名づけられた子ギツネはその後施設へと運ばれ、キツネに詳しいスタッフにお世話されることになった。
・元気になったキツネのフォクシー今後は野生へ!
無事保護されたフォクシーは注射器から餌をもらってすくすく育ち、そのうちボウルの餌を自分で食べるほど元気になった。
そして現在、今のフォクシーは健康そのもの。野生に帰る準備として他の保護ギツネと交流する段階に入っている。
犬を慕ってくっついてきた愛くるしいフォクシーは話題となり、施設のフェイスブックにはこんな声が寄せられている。
・彼女を救ってくれてありがとう!きっとこれからは本来のすみかで幸せに暮らせるわ。
・そんな状態だったの…きちんとお世話する人に会えた彼女は幸運ね。大変だったけど本当によかった!
・とても美しくて個性的なキツネ…
・私のところで一緒に住まない?ちゃんとお世話するって誓うから…その顔が好きでたまらないの!
・こんなにかわいいキツネはじめて見た!!
・うわ~すごくかわいい!もっと間近で見せてほしいわあ
・なんてラッキーな子なんだろう!この施設なら適切なケアが受けられるね。
・今まで見た中でいちばんキュートなキツネだと思う
・野生にはない大胆な行動。幸運だったフォクシー
それにしても野生のキツネがこんなにあっさり人間に近づくことなどあるのだろうか?専門家によると、一般的に子ギツネはこんなに大胆ではないそうだ。
捕食者にも獲物にもなる野生のキツネは何事にも慎重に行動するのが普通だが、まともに水も摂れずにいたフォクシーはもうろうとしたまま自分を守ってくれる誰かを求めてたのかもしれない。
1匹でぎりぎりまで耐え、親切な人々に救われたフォクシー。ガッツがあって幸運な彼女ならきっと野生に戻っても立派なキツネになることだろう。
References:12news /written by D/ edited by parumo