吉川晃司『探偵・由利麟太郎』耽美な魅力がアナログな世界観にドハマリ (2/2ページ)

日刊大衆

 長いマントをひるがえし、京都の神社仏閣をうろつく吉川。そして弓をひく吉川。なんと耽美な! 先端恐怖症でおびえる姿もいい。そういえば『下町ロケット』(TBS系)で、財前部長役の彼がスーツ姿で田植えする姿も最高だった。自然をアクセサリーにする男。それが吉川晃司なのである。

 エンディングテーマ『焚き火』も彼が歌っているが、昭和刑事ドラマの名作『特捜最前線』(テレビ朝日系)の伝説的エンディング『私たちの十字架』を思い出させる激シブな仕上がり。ドラマの美しさに絡み、胸を掻きむしられる。

■志尊淳と田辺誠一もナイスサポート

 また、助手の三津木俊助を演じる志尊淳(25)とのバランスも必見だ。志尊も年齢不詳、性別も感じさせず、ドラマの妖しさをアップする。彼が持つ「知的な相方感」は映画『帝一の國』で証明済みだ。

 悪夢と現実の境目にいるような浮遊感を堪能できる『探偵・由利麟太郎』。第一話でもどくろや脳みそ、飛び散る血など生々しく、かなり刺激的な映像があったが、金田一耕助シリーズでもおなじみの陽キャラ、等々力警部を演じる田辺誠一(51)の存在がホッとさせてくれる。2020年の夏は、この「美と個性のトライアングル」に酔いたい。

 6月23日放送予定の第二話は「憑かれた女」。女性の幻覚が本当の殺人事件になるというストーリーだ。全5話という短さなので、一話一話、噛みしめるように見たい。(田中稲)

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