がん治療における免疫チェックポイント療法、強力な治療法として期待 自己免疫疾患の予防・治療の有効性にも注目 (1/3ページ)

バリュープレス

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「次世代の免疫チェックポイント阻害剤・刺激剤の世界市場:2020年~2030年」 (ROOTS ANALYSIS) の販売を6月30日より開始いたしました。

がんは世界的に死因の上位に位置することが知られており、2019年には米国だけで60万人の死亡者数を占めています。世界保健機関(WHO)は、今後20年間で新たながん患者数が世界全体で70%増加すると予測しています。化学療法、手術、放射線治療などの従来の治療法は、現在でも標準治療とされています。しかし、特に末期がんの治療に関しては、その有効性は極めて限られています。さらに、化学療法や放射線療法は非特異的で毒性が強いため、患者のQOL(生活の質)に大きな悪影響を及ぼすことが知られています。市場にはいくつかの標的型抗がん剤があり、その多くは現在開発中です。これらの中でも、免疫チェックポイント療法は、腫瘍細胞が免疫監視を回避するのを防ぐことができる、実行可能で強力な治療法として多くの期待が寄せられています。2011年、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の抗CTLA-4モノクローナル抗体であるYervoy®(イピリムマブ)は、転移性メラノーマの治療薬として初めてFDAに承認された免疫チェックポイント阻害剤となりました。Yervoy®は、他の第一世代の免疫チェックポイント阻害剤(PD-1/PD-L1およびCTLA-4を標的とする)とともに、進行期の腫瘍患者の寿命を大幅に伸ばすことが実証されました。しかし、PD1/PD-L1阻害薬の成功にもかかわらず、特定のグループの患者の中には治療に対する顕著な耐性が報告されており、この比較的新しいクラスの治療薬の可能性は広がりませんでした。

長年にわたり、免疫チェックポイント調節の研究では大きな進歩が見られ、いくつかの阻害性(LAG-3、TIM-3、TIGIT、VISTA、B7-H3)および刺激性受容体(OX40、ICOS、GITR、4-1BB、CD40)が明らかにされ、現在、次世代の免疫チェックポイントに基づく治療法の開発に利用されています。

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