新垣結衣さんといえば、溌溂とした笑顔が印象的ですよね。８月から始まる連ドラに、１年１０ヶ月ぶりのレギュラー出演が決まり、ようやくガッキースマイルも解禁。心待ちにしている方も多いでしょう。色褪せない魅力を放つ彼女ですが、そこにはいくつもの「ギャップ」の効果が働いています。ａｎａｎｗｅｂなどでも執筆中の恋愛ライター・分析家の私、塚田牧夫が、そのギャップについて解説いたします！

■童顔で清純派なのに「高身長」

　新垣さんの年齢を知って驚く人も多いはず。なんと今年３２歳。見えないですよね。紛れもなく童顔だと言えるでしょう。

　清純派というイメージも強く、どちらかというと小柄な印象を抱きがちです。ところが、公式プロフィールによれば身長は１６９ｃｍ！

「ヒール履いたら俺より高いじゃん」と無駄に肩を落とす男性の嘆きが聞こえてきます。

　世間では高身長の女性に対して、「クール」「ツンとしている」というイメージを抱きがちです。これは、新垣さんが与える印象とは真逆なものと言えます。ここにひとつ、彼女の魅力となる大きなギャップの効果が働いています。

　童顔で清純派で小柄なイメージなのに、高身長。この、「なのに」がポイントとなり、意外性を生み出し、ギャップ効果を発動させます。すると、「素敵」「カッコいい」という高評価へとつながっていくのです。

　テレビで彼女を見て関心を持った人が、あとでネットで検索をして高身長であることを知るようなシチュエーションは非常に多いはず。すると、また違った魅力を提供され、いっそう強く好感を抱くのです。

■とびきりの笑顔でも実は「根暗」

　新垣さんがブレイクしたきっかけとなったのが、もう１０年以上も前に放映されていたポッキーのＣＭです。

　とびきりの笑顔を振りまいて元気ハツラツと踊る姿は、今もまだ多くの人の心に残っているはずです。

　ダンスといえば、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングで披露していた恋ダンスは社会現象にもなりました。以来、多くのＣＭでキュートなダンス姿を披露しては、見る者の心を和ませてくれています。

　ところが、彼女はテレビなどでたびたび、「実は根暗」という発言を口にしています。ダンスは苦手分野であるとまで。さらに、イメージに対するギャップに悩んでいるとも……。

　しかし、本人も認めるこの「ギャップ」こそが人気の源なのです。

　ある者は、「俺と一緒だ」と共感を示し、またある者は、「根暗なのに頑張っているんだ」と同情を寄せます。根暗というネガティブな発言のはずが、どう転んでもマイナスには働かないのです。

　ガッキーは踊っても転んでも、応援しかされないのです！

■清廉潔白なのにどこか「ミステリアス」

　年齢を重ねるほどに美しさが増しているかのような新垣さんですが、プライベートであまり浮いた話を聞きません。

　大きなスキャンダルといえば、かつて同棲疑惑もあった元ジャニーズの錦戸亮さんとの熱愛報道くらいでしょうか。

　魑魅魍魎のはびこる芸能界で、ほぼ無傷の状態で生き残っていることは奇跡と言わざるを得ません。それはむしろ、不自然にすら感じるほど。あれだけ眩い光を放っているのだから、変な虫の１匹や２匹寄って来てもおかしくないのに……。

　もしかしたら、彼女のほうに何か問題があるのでは。根暗やネガティブといった言葉を上回る、もっと深い闇のようなものを抱えているのではないかと、要らぬ妄想を膨らませてしまうのでございます。

　清廉潔白すぎるがゆえに生まれる、判然としない違和感。それがどこかミステリアスな雰囲気につながり、世の男たちにもどかしさを与え続けるのでしょう。

　８月からレギュラー出演する新ドラマ『親バカ青春白書』（日本テレビ系）では、大学生の母親役を演じるとか。今までにない役柄への挑戦で新境地を開拓するのでしょうか。あるいはまた、新たなダンスを披露してくれるのか。女優人生において、役に立たないことはない！　この夏も彼女から目が離せません。

（文・塚田牧夫）