『水曜日のダウンタウン』テレビ界に公然挑戦状!「攻めてるだけが評価じゃない」

日刊大衆

ダウンタウン
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 7月1日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)は、『番組ADが語る“しんどかった説"座談会』と題してスタッフがこれまで担当してきた説を振り返る異例の放送となった。

『水ダウ』を立ち上げたディレクターの藤井健太郎氏(40)は放送当日にツイッターで、

「総集編のパッケージの予定でしたが、結果、1時間の大半がAD&元ADのトークというある種の新撮回になっています」

 と紹介していた通り、過去映像を流しつつも、終始座談会を行っていた。

「挙げるとキリがありませんが、ただただスタッフに“ご苦労様です”としか言えない、過酷な番組だと改めて認識しました(笑)。『バットにグラブを突き刺して持ち歩く磯野カツオスタイルの少年いまだに存在する説』とか『店の看板でいちばん多く使われている動物』といった調査系の企画は労力と時間がかかると打ち明けました。特に『カツオスタイル』は3か月費やしたそうです」(WEB編集者)

 しかし、これはまだ苦労話の序の口に過ぎなかった。お笑い芸人らと共に行う長期間・長時間行うロケは、「本当にしんどかった」という。

「10日間連続で夜中に芸能人を連れ去り早朝にスポーツさせる『早朝10種』という企画は、実質寝ずの番で芸人を見張らなければいけなかった、と苦労を明かしていました。

 また、“極寒の地では携帯電話の電源が落ちてしまうので、カイロを貼る”というノウハウの蓄積や、『○○したまま過ごせるか』という耐久企画の際はタレントの排せつ物の処理のやり方など、企画で身体を張っている芸人と同じか、あるいはそれ以上に苦労していることを明かしていました」(前同)

■変わりつつあるテレビ業界

 これについてSNSでは「普段クソスタッフと言われている方々の苦労が見れて良かった」「会場がバリバリ三密なのがこの番組のADの扱い方をよく表してると思う」「ADさん大変過ぎるな…まじですげぇわ」「芸人より大変かも」

 と、気遣いと激励の声で溢れていた。

「笑い話にするのもアレですが、19年に番組内で『土砂ビーチフラッグス』という企画が行われた際は、事前シミュレーションで実際にADが2トン分の砂を浴びて生き埋めになったんです。事前に気道は確保していたようですがそれでも苦しくて動けず、シミュレーションに失敗した様子が映像付きで放送されました。本番では砂は半分になり、芸人も顔の部分は埋まらないようになりました。ホント、スタッフにもギリギリをやらせる番組ですよね……」(専門誌記者)

 近年、テレビ業界でも本格的な『働き方改革』が行われつつある。業種の都合上、激務になるのが必然とはいえ、13~17年の5年間で在京民放キー局全5社が計6回の是正勧告を受けていたことが18年6月末の『産経新聞』で報じられてしまったこともあり、以前から問題にはなっていた。

「NHKではこれまで月~土の週6放送だった『朝ドラ』を20年の『エール』から月~金の週5に変更したほか、『チコちゃんに叱られる!』では19年4月5日以降、チコちゃんの顔を映さないことでCG編集スタッフを休ませる『働き方改革のコーナー』をたびたび設けたり、働き方に変化が見られます。

 キー局でも、テレ東の大江麻理子キャスター(41)が1月いっぱいのリフレッシュ休暇をして話題になったり、テレ朝は“土日を含まずに5日連続で休暇を取得すると年に5万円を支給”や“年に7回金曜日が休みになる『ラッキー!フライデー』制度”を導入しています」(制作会社関係者)

■ギリギリを攻めるもコンプラには自信アリ!?

 こうした『働き方改革』の影響で、昔のようにADや関係者を無茶に働かせることは難しくなりつつあり、番組制作にも影響は出ているという。

「しかし、今回の『水ダウ』ではあえてそういった過去検証時の過酷なエピソードを包み隠さず放送し、1時間まるまる語らせた。これは、よほどコンプライアンスに自信がなければできませんよね。不満を言いつつも、メンバーがみんな楽しそうに話していたのも印象的です」(前出の専門誌記者)

『水ダウ』はコンプライアンス違反に片足をツッコんだような、ギリギリアウトな企画がいくつも放送されてきた。『水ダウ』名物と化した安田大サーカスクロちゃん(43)による『モンスターハウス』や『モンスターアイドル』など、その典型だろう。

「どちらも、クロちゃんの度を越した言動が“気持ち悪い”“ヤバい”と話題になりましたよね。『~ハウス』では“告白用の指輪を複数人に使い回す”という暴挙に出たクロちゃんに悲鳴の声が上がりました。

 しかも、19年12月4日の『~アイドル』は“クロちゃんの行き過ぎた言動があったため一部シーンをカットしてお送りします”というテロップが流れたうえ、藤井氏『~アイドル』についてのツイッターで

“第2話以降一度もベストな状態でOAに至れておりません”

 と暴露したりと、つねに放送事故一歩手前の状態で進行していたことが明かされています」(前同)

■ただ攻めた企画をやっているわけではない

 コンプライアンスについて、藤井氏は20年1月1日に『朝日新聞デジタル』に掲載された、『ゴッドタン』を担当しているテレビ東京の佐久間宣行プロデューサーとの対談インタビュー企画では、

「議論を呼ぶものを扱うときも、どう料理してきっちり番組にしていくか、いかにクオリティーを上げて面白くしていくかっていうことが重要だと思います」としたうえで、記者の「“攻めてる”と言われることが多い両番組ですが、あまりそう言われるのはお好きではないと」
という問いに「“攻めてる”というだけで評価されたくない」と答えていた。

「実際『水ダウ』は放送事故ギリギリの企画ばかりやっているように見えて、今回の座談会のようにしっかり事前に安全対策をしたり、まじめにしっかりした地道な調査を行っているからこそ、現在まで続けてこれたんだと思います。これからも、スタッフの皆さんや藤井さんには、頑張ってほしいですね」(前出の専門誌記者)

 藤井氏は18年12月24日の『livedoorNEWS』でのインタビューでも、

「誤解されがちですけど、普通に社会人としてちゃんとしてる、っていうことが、この仕事でもやっぱり大事な気がします。社会性とかコミュニケーション能力とかがしっかり備わってないと、チームプレーを要するテレビの中で活躍できない。演者さんとコミュニケーションを取ることも不可欠ですし」

 としたうえで、出演者については、

「やっぱり、ある意味では見世物ですから。自分の生活に直接関係のないテレビの中の世界では、良い人や真っ当な人なんかより、狂ってる人が観たいはずなんじゃないですか? まあ、クロちゃんみたいな」

 と、持論を述べていた。根にしっかりした常識があるからこそ、振り切った番組作りができるのだろう。

 総集編企画も終わり、7月8日には待望の新作が放送予定。コンプライアンスに気を使いつつも、ギリギリな説をこれからも作り続けてほしいーー。

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