星野源と綾野剛が仕掛ける!壮大すぎ『MIU』“毎回のワナ”
星野源(39)と綾野剛(38)主演の刑事ドラマ『MIU404』(TBS系・金曜22時~)。その魅力は、レギュラーキャラだけでなく各話ゲストの活躍も大きい。たとえば、1話では、『うる星やつら』のラムちゃんの声を演じたことで有名な平野文(65)が、「孫のプレゼントを買おうとして行方不明になってしまった老婆」を演じ、アニメファンの間で話題になった。
「続く2話も、松下洸平(33)が“過去に虐待されていた殺人容疑の逃亡犯”、鶴見辰吾(55)が、“松下に妻と一緒に人質にされた老夫婦の夫”として、それぞれ味わい深い演技を見せました。両者に親子のような情が芽生え、その結末に“泣ける”“いつか再会してほしい”と涙した視聴者も少なくないでしょう」(専門誌記者)
そして、10日放送の第3話のゲストは、まさかの別作品からの登場となった。
「18年に同局で放送された「『アンナチュラル』から、同作に登場する“西武蔵野署”の刑事である毛利忠治(大倉孝二)と向島進(吉田ウーロン太)が、そのままの役で登場するんです。脚本家の野木亜紀子を筆頭に、制作スタッフが同じことにより実現したコラボですね。予告では西武蔵野署管轄内で起きている事件捜査の協力を星野ら“第4機捜”に求める、とされています」(前同)
■『アンナチュラル』の名物コンビだった2人
『アンナチュラル』は、石原さとみ(33)主演の法医学ミステリー作品。『不自然死究明研究所』、通称『UDIラボ』で各話の事件を捜査しつつも、主人公の生い立ちや、過去の未解決事件の謎が少しずつ明かされていく、壮大な作品だった。ちなみに、主題歌は米津玄師の大ヒット曲『Lemon』で、『MIU404』の主題歌『感電』も、米津の楽曲だ。
「『アンナチュラル』本編では毛利刑事(大倉)は、変死体に事件性が発覚するのを面倒がったり、UDIラボのメンバーにイヤミを言ったりするものの、威張り散らしたりはせず良好な関係を築く、善良な刑事でした。最終回では、事件をかき回していた悪役が、自分の行動をサバンナの動物にたとえた言い逃れに対して“人間界にはな、刑法があるんだ”と逮捕するオイシイ場面も。向島(吉田)も、毛利の部下として良きパートナーでしたね」(女性誌記者)
こうした同スタッフによるコラボは、最近だと日テレが19年に放送した『3年A組―今から皆さんは、人質です―』と『ニッポンノワールー刑事Yの反乱ー』が記憶に新しい。ただし、こちらの場合はコラボというより続編としての面が強く、本筋にもガッツリと絡んでいた。
「毎週のように『3年A組』のキャラが出てきて、各メンバーの“その後”が描かれていました。今田美桜(23)が『3年A組』で教師(菅田将暉)に言われた“みんなみっともなくて、恥を繰り返して前を向くんだ”という言葉を引用して、道を踏み外しかけている人物を励ましたのを筆頭に、元3-Aメンバーが、過去の経験から同じ轍を踏まないように忠告する場面がたびたびあったり、毎週ファンを大いに湧かせましたね」(前同)
今回の『MIU404』の場合、現状では毛利と向島しか出演していないことや、物語当初は『アンナチュラル』と同じ世界観であると明かしていなかったことから、どちらかというとファンサービス的な要素が強いと思われるが、やはりこういったコラボは、ファンは思わずニヤリとするもの。「アンナチュラルと少し交わるの楽しみだな」「世界観が同じなのマジで熱い」と、SNSでは今回のコラボに大いに反響が寄せられている。
■物語が大きく動く回でもある
「しかも、3話から黒川智花(30)が“謎の女”としてレギュラー出演することも告知されています。告知では、彼女の存在により“あるメンバーの過去が紐解かれる”とされていますね。野木脚本は、今回コラボする刑事コンビがいい例ですが、わき役も背景や行動がきちんと描かれていて、メインキャラ以外も人気が出るのが特徴です。黒川も、注目されるのではないでしょうか」(前出の専門誌記者)
19年1月3日の『Drama&Movie』によると、18年の野木脚本の『フェイクニュース』(NHK)について取材した際に、
「他者への無理解が分断を生むことの無意味さや、一度間違えた人が後々まで執拗に責められることへの疑問を訴えていた」
という。
『MIU』でも、「志摩(星野)は過去に相棒を死なせてしまたことがある」という過去が、2話で断片的に明かされていることから、後々まで重要な要素となると思われる。
「志摩の過去は今後明らかになっていくでしょうが、“謎の女”の紹介は“あるメンバーの過去”とされていることから、別のキャラが大きく掘り下げられるのかもしれません。脚本家の野木さんは7月3日にツイッターで3話について“文字通り分岐点となるお話です。ここから連なっていく物語をどうぞお見逃しなく”としていて、単なるコラボ回で終わらない、重要なエピソードとなることをうかがわせていますね」(前同)
第3話のサブタイトルはズバリ『分岐点』。物語は大きく動き出すーー?