７月７日にスタートした、俳優の沢村一樹（５２）がＭＣを務めるバラエティ番組『これって私だけ？』（テレビ朝日系）で、外国人のコンビニ店員を突撃取材した企画が、視聴者の間で物議を醸したようだ。

　この番組は、これまで調べてこなかったような、「これって私だけ？」と思っている疑問や、個人的に見てみたいものを探し出して調査するという内容。沢村のほか、ミルクボーイの駒場孝（３４）と内海崇（３４）、ずんの飯尾和樹（５１）らがレギュラー出演する。

　問題の企画は、“コンビニで働いている外国人の店員さんは、異国なのに宅配便から公共料金の支払とかなんでもこなして超優秀！　実は母国では超エリートで、実家がお金持ちなんじゃないのか？”という疑問を調べたものだった。

　まず、スタッフが大手コンビニ各社に取材交渉すると、難しい内容にもかかわらず、１社だけ取材許可がおりた。そのコンビニチェーンには、世界各国からやってきた外国人が１９６店舗で働いており、スタッフは手当り次第、「あなたの実家はお金持ちですか？」と突撃取材していった。

　すると、日本の大学で地質学を学びに来たという、中国人の男性店員が取材に応じてくれ、実家からの仕送りが毎月３０万円ぐらいあるが、日本語と日本の生活や文化を勉強するためにコンビニでアルバイトしていると明かした。

　そして、父親は中国でトップ３に入る大手家具販売会社を経営しており、年商は７５００億円で取材対象のコンビニチェーンの年商の２倍以上。さらに実家は高級タワーマンション上層階の全面積２２０平米の豪邸と、とんでもない御曹司が日本のコンビニでアルバイトしていることが分かり、沢村は「想像以上でしたね」と驚いていた。

■心配する視聴者が続出

　これを見ていた視聴者は、ツイッター上で「優秀すぎて、もっと時給上げてほしい」「“私です”とか“コチラです”とか言葉使いがキレイ！」などと、外国人店員の能力の高さに驚く人もいたが、多くの人が、アルバイト先の店舗名や本人の名前、さらに親の資産や地位を詳細に放送したことに違和感を感じていた。

　それは「見ていてヒヤヒヤするよ。頑張っている、優秀だってだけで良くない？」「セキュリティ的にいろいろとヤバすぎんか？」「お店から帰るときにつけられて、家がバレて強盗や誘拐の被害に遭ったらどうするの？」などの意見で、犯罪に繋がる可能性があるにもかかわらず、番組に危機意識がないことに疑問を呈していた。

　協力してくれたコンビニチェーンの宣伝になればという考えがあったのかもしれないが、もう少し気を使べきだったかもしれない。