コロナ禍によるロックダウンで、人間の活動によって生じる地球の振動が激減(世界) (2/3ページ)

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1月下旬の中国から始まり、次いでヨーロッパ、3月から4月にかけてはほかの地域でもはっきりとしたパターンが観察されたという。

 特に顕著だったのは、都市部のような人口密度の高いエリアだったが、人の少ない田舎でも同じような現象が記録されていた。

 それどころか、ドイツ・シュヴァルツヴァルトの地下150メートルに設置された地震計ですら振動の減少が確認されているのだ。

 このことは、人工的な地震波がこれまで考えられていたよりかなり遠くまで伝わっているということを示している。シュヴァルツヴァルトの地震観測所はノイズが少ない参照値として利用されることが多かっため、そこにも余計な振動が伝わっているという発見は貴重な洞察であるとのことだ。

活動自粛した東京
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・人類の活動自粛は研究者にとっての贈り物

「アンスロポーズ(人類の停止の意)」とも呼ばれる今回の静寂は、地震学者的には2つの理由で贈り物なのだという。

 1つは、ロックダウン実施以前のデータと比較することで、人間の活動によって生じるノイズの特徴をこれまでより正確に見分けられるようになることだ。

 もう1つの理由は、人間が活動を自粛しているこのタイミングに、これまでならかき消されてしまっていた人口密集エリアの地震シグナルをはっきりと観測できることだ。
 
 都市化が進み、世界人口が増加するにつれて、地質学的には危険なエリアで暮らす人たちが増えている。

 だからこそ、「自然に生じるノイズと人工ノイズとをはっきり区別して、大地の動きにきちんと耳を傾けられるようにすることが大切です」と、ベルギー王立天文台のトーマス・ルコック氏は話している。

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