金印をめぐる謎。教科書にも出てくる国宝「漢委奴国王印」は捏造だった? (2/2ページ)

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ただ、甚兵衛が元々実在していなかったのならば、大火事に乗じて記録を抹消したとすることもできるわけです。さらに、「漢委奴国王印」は、同じ蛇紐(だちゅう)の印でも前時代に作られたとされるものに比べて造りが稚拙であり、また漢代の尺に関する資料は漢文さえ理解していれば誰でもアクセスできたことから、これらの資料を元に捏造されたと考えることもできるわけです。

では、なぜわざわざ手間をかけて金印が偽造される必要があったのでしょうか。金印が偽造されたものだとする立場の研究者は、亀井南冥が自身のネームバリューをあげ、甘棠館(かんとうかん)の開校を図ろうとしたことが目的だったとしています。

果たして金印は偽造だったのか、それとも本物だったのか。実際はどうなのか。歴史の闇に埋もれてしまった謎解きです。

参考

三浦 佑之『金印偽造事件』(2006 幻冬舎) 河村敬一 『亀井南冥小伝』(2013 花乱社) 早舩 正夫『儒学者亀井南冥―ここが偉かった』(2013 花乱社)

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