賀来賢人“シリアス演技”の原点!妻・榮倉奈々と出会った「幻の名作」
俳優・賀来賢人(31)の快進撃が止まらない。公開中の映画『今日から俺は‼劇場版』では抜群のコメディセンスを発揮する一方、好スタート切ったドラマ『半沢直樹』(TBS系)では、情熱を内に秘めたクールな若手証券マンを好演。大車輪の活躍を見せている。
約2年前、福田雄一氏が手がけたドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)のおバカなツッパリ役がきっかけでブレイクし、最近ではもっぱら“コメディ俳優”の印象が強い賀来。それゆえに『半沢~』での控え目な佇まいが「ギャップがすごい」「いつもよりかっこよく見える」と視聴者の新鮮な驚きを呼んでいるが、ブレイク前夜、その演技力の片鱗を見せていた幻の作品がある。2014年にTBS系で放送された純愛ミステリードラマ『Nのために』だ。
湊かなえの推理小説を原作とし、瀬戸内海の島や東京を舞台に15年にわたる人間模様を描いた同作。榮倉奈々(32)を主演に迎え、彼女が演じる主人公・杉下希美に思いを寄せる幼なじみ・成瀬慎司を窪田正孝(31)が、上京した杉下が出会う大学の先輩・安藤望を賀来が、それぞれ演じた。
■ヒット作ではないのになぜ?『Nのために』が愛されているワケ
放送当時の平均視聴率は約9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とひとケタ台で、一般的にウケたヒット作とは言い難いが、登場人物たちの切ない恋模様と先の読めないミステリー要素、いまや全員が主演級となったキャスト陣の等身大の演技なども相まって、ドラマファンの間では名作との呼び声が高い。放送終了から6年が経った今でも、ネットの掲示板には定期的にスレッドが立ち、ファンの間で熱心に感想や議論が交わされるほどに“愛されている”作品なのだ。
賀来が劇中で演じた安藤という男は、イケメンで要領のいい今どきの若者。しかし、次第に榮倉演じる杉下に恋心を抱くようになり、ささいな嫉妬心からある悲しい事件を引き起こしてしまう。最後まで真っすぐにヒロインを照らす太陽のようなキャラクターでありながら、その事件が二人の間に影を落とし続け、苦悩するという難しい役どころでもある。この作品こそ、今の『半沢~』にもつながる彼の“シリアス演技”の原点であるように思う。
この作品は、賀来の私生活にも大きな影響を与えている。2016年8月、同作での共演をきっかけに賀来と榮倉がゴールイン。のちに「その時(=ドラマ共演時)も仲が良かったんですけど、終わってからもそのチームで飲み会をよくしていて。でもまさか結婚するとは思ってなかった」(フジテレビ系バラエティ番組 『ダウンタウンなう」』より)と馴れ初めを振り返っている。劇中には2人の貴重なキスシーンも含まれており、今見返すことによって“パラレルワールド”的な楽しみ方もできそうだ。
■主要キャストの不祥事で“幻の作品”に......
一方で、主要キャストの中に不祥事を起こした小出恵介(36)と徳井義実(45)の両名が名を連ねており、地上波での再放送が望めない“幻の作品”となってしまったことは1つの不運かもしれない。しかし、作品としてのおもしろさは不変である。各種動画配信サービスでは今も見ることができるので、若かりし日の賀来を含む俳優たちの熱演をじっくり堪能してみてほしい。