近親相姦が噂されていた一家が惨殺、犯人は戦死したはずの幽霊?【未解決事件ファイル】 (1/2ページ)

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 戦後間もない1922年3月31日、ドイツのバイエルン州で農場を営む一家5人と使用人1人が惨殺される事件が発生した。事件の特異性だけでなく、被害者家族の闇も深いことから、ドイツ史上最も不可解な未解決事件と呼ばれている。一体何が起きたのか。

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 事件が発覚したのは4月4日。一家の姿を見かけないことを不審に思った近隣住民が農場を訪れたところ、納屋と母屋で死亡している6名を発見したという。被害者は農場主のアンドレアス・グルーバー(当時63歳)、妻のツェツィーリア(同72歳)、娘(未亡人)のヴィクトリア・ガブリエル(同35歳)とその長女ツェツィーリア(同7歳)と長男ヨーゼフ(同2歳)、そして使用人のマリア・バウムガルトナー(同44歳)の6人。すぐに住民は警察に通報し、翌5日にミュンヘン警察による捜査が開始された。

 現場検証の結果、屋根裏に足音を消すためのわらが敷かれており、さらに犯人が寝ていたと思われる痕跡も発見された。また、何者かによって事件が発覚するまでの数日間、農場の家畜にえさが与えられていたことも判明。台所ではパンや肉を食べた跡が見つかり、近隣住民の中には週末の間、農場の煙突から煙が出ているのを目にした人もいたという。警察は当初、物盗りによる犯行という見方をしていたが、捜査が進むにつれて徐々に疑わしくなっていった。

 警察は事件解決に向けて精力的に捜査活動を行ったが、排他的な村人たちからの反感を買ってしまい捜査は難航してしまう。当時ミュンヘン警察では霊媒術が採用されていたことから、霊能者に遺体の頭部を見てもらい捜査協力をしてもらっていたそうだ。結局こちらも具体的な成果は上げられず、1986年に捜査が打ち切られるまで事件に進展は見られなかった。

 犯行現場に残り、家畜たちの世話をしたと思われる犯人の行動も謎だが、この事件では被害者家族にも大きな注目が集まっている。

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