エンゼルス・大谷、メスを入れた右ひじに異変? KO後の意味深な表情、計算を狂わせた2つの理由とは

リアルライブ

大谷翔平
大谷翔平

 エンゼルスの大谷翔平投手がヤバイ! アストロズ戦に先発したが(8月2日/現地時間)、2回途中、5四球2失点で途中降板となってしまった。単なるKO劇ではない。途中降板となった2イニング目だが、3連続四球に加え、球速が10キロ以上も落ちていた。交代を告げられた後、ベンチに腰を掛けるなり、頭を抱え込むようにしてうなだれ、暫くの間、眉をひそめていた。

 「どこか、痛めたんじゃないか?」

 衛星放送を見たファンもそう思ったのではないだろうか。

 試合後のオンライン会見でのことだ。最初に大谷の負けを消す満塁アーチを放ったプホルスが、米メディアの質問に答えた。次に球団広報が現れ、こう説明した。

 「(大谷は)右腕の違和感を訴えた。現在、MRI検査を受けている」

 広報は右腕と言ったそうだが、トミー・ジョン手術でメスを入れた右肘を指し、「何かあったのか?」「再発か?」とさらに突っ込んだ質問が出て、広報は「検査結果はまだ出ていない」とはぐらかしたそうだ。

 「試合終了を待たず、病院に直行しました」(MLB放送スタッフ)

 「投手・大谷」の復帰プランは、今季よりエンゼルスにやって来たミッキー・キャラウェイ投手コーチが統括していた。同コーチもトミー・ジョン手術の経験者で、再発防止と復帰の練習メニューを持っており、また、サイ・ヤング賞2回のコーリー・クルーバーなどを育てている。

 「キャラウェイコーチは、復活プランの一つとして、大谷にカーブを多投させていました。カーブを投げることで、メスを入れた肘周辺の筋肉を適度に鍛えられると聞いていますが」(米国人ライター)

 大谷は日本ハム時代からカーブはあまり投げてこなかった。直球、スライダー、フォークボールがメインだったが、復帰第一戦となった前回登板(7月26日/同)で、やはりカープを多投している。大谷は1アウトも取れず、降板したが…。

 「キャラウェイコーチは2年とか3年を掛けて、トミー・ジョン手術を受けた投手と向き合っていきます。公式戦に登板できるようになったことと、試合で投げ勝つことでは意味が違います。完全復活まで長い月日が掛かります」(前出・同)

 登板前日のオンライン会見では、無観客試合でモチベーションが上がらないことも漏らしていたという。テンションを上げようとし、力みすぎてしまったのかもしれない。

 エンゼルス内には今後のことも考え、たとえ検査結果が軽症でも「無理をさせるべきではない」との意見もあるそうだ。エンゼルスは確か、優勝候補にも挙げられていたはず。それは、大谷が「投打」で活躍することが大前提だった。登板後に見せた苦悶の表情が気になる…。(スポーツライター・飯山満)

「エンゼルス・大谷、メスを入れた右ひじに異変? KO後の意味深な表情、計算を狂わせた2つの理由とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧