コーチ指令に「ちょっと無視だ」 実はあまり投げたくなかった? 元巨人・斎藤氏が『10.8決戦』の裏話を告白 (1/2ページ)

リアルライブ

斎藤雅樹氏
斎藤雅樹氏

 元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが3日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元巨人で野球解説者の斎藤雅樹氏がゲスト出演。今も多くのファンの間で語り継がれる『10.8決戦』について言及した。

 『10.8決戦』は1994年10月8日の巨人対中日戦のことで、勝った方が優勝となるシーズン最終戦の大一番。「6-3」で巨人が勝利しリーグ優勝を決めている。斎藤氏は同戦に2番手で登板し「5回1失点・被安打3・5奪三振」で勝利投手になっているが、今回の動画では登板前後の裏話を明かした。

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 同戦2日前の試合に先発し、6回を投げていた斎藤氏。そのため、中1日で迎えた最終戦はベンチ入りしたものの出番があるとは思っておらず、同じくベンチ入りした宮本和知(現巨人一軍投手チーフコーチ)と「大丈夫ですよ、僕たちには(出番は)回ってきませんよ」という会話もしていたという。

 ただ、いざ試合が始まると止めたバットに当たった打球やバットを折りながら放った打球がヒットになる場面が中日側の攻撃で何度があったことから、ブルペンで肩を作りながら「雰囲気がいつもと違うぞ」と感じていたとのこと。また、初回から1アウトを取るごとに球場からどよめきや歓声が起こったため、「(試合は)そんなまだまだなのに…普通にアウト取っただけじゃん…」と困惑した心境だったという。

 そんな状況で迎えた2回裏、「0-2」と2点リードの巨人は先発・槇原寛己が同点に追いつかれなおも無死一、二塁というピンチを招いたが、ここで巨人ベンチは斎藤氏への継投を決断。ところが、コーチから名前を呼ばれた斎藤氏は「『ええ!?』と思って、『いや、ちょっと無視だ』と(投球練習を続けた)」と、聞こえないふりをしてなんとか登板を回避できないかと画策したという。

 しかし、直後に再びコーチに呼ばれ「行けるか?」と聞かれ「『行けるか?』と言われて『行けません』とは言えない」と腹をくくったという斎藤氏。

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