“75年前のSNS”に涙、平和を見直すいい機会に 原爆の日、「#ひろしまタイムライン」がトレンド入り (2/3ページ)
この取り組みは同日放送の『あさイチ』(NHK総合)でも取り上げられ、ゲストとして出演した女優の常盤貴子は「SNSは悪いことを言われることが多いんですが、今を感じられるものを使うことによって多くの人たちが忘れ去られようとしている、その思いをちゃんと引き戻すことができるというすばらしいものでもあると改めて思います」とコメント。「ひとごとではなく自分のこととして感じられる素晴らしいことだと思います」と話していた。
戦争を体験していない世代が、戦争や原爆の恐ろしさを追体験できる企画として、これからも続けてほしいという声も多く寄せられていた。
この大反響を受け、企画をしたNHK広島放送局に話を聞いたところ、同局の上松圭チーフプロデューサーは「原爆のこと自体は、学校で習って多くの人が知っていると思います。でも、そこに一人ひとりの人間がいたリアリティを、多くの人が共時性をもって体感してくださいました。SNSでのその広がりは、私たちが思った以上で驚いています。8月7日以降も続く3人の日々、そして社会の変化を引き続き体感していただければ幸いです」と、コメントを寄せた。
同局広報によると、「ひろしまタイムライン」企画は、1年前の20代女性ディレクタ―の発案から始まったという。局内でも、若い世代に戦争をどうやって伝えていくかが課題となっていたところ、SNSを使った企画が提案された。それを元に、当時の広島市民のリアルな日記を探し、毎日SNSに投稿するという企画となったという。
Twitterに投稿している11人のメンバーは、現役高校生が5人、元TBSの久保田智子アナウンサー、地元タウン誌のライターなど年齢、立場も様々。日記が取り上げられた「シュン」「やすこ」「一郎」と立場の近いメンバーが集められた。「シュン」のモデルになっている方は88歳でご存命とのことで、シュンを担当している高校生5人は実際にお話をうかがい、ツイートに生かしたそうだ。
75年前の日記を毎日ツイートしていく上で、今存在しないものを伝える苦労などがあるというが、思わぬ偶然もあった。コロナ禍で問題となっている「自粛警察」が戦時中にも存在したこと、学生は空襲で授業が中止になっていたこと、大きな不安の中で暮らしていること。