小倉智昭（７３）がＭＣを務めている朝の情報番組『とくダネ！』（フジテレビ系）が、２０２１年３月をもって終了することになると、『文春オンライン』ほか、複数の週刊誌やスポーツ紙が報じている。

『とくダネ！』は１９９９年に放送を開始し、『めざましテレビ』とともにフジテレビの朝の看板番組としてお茶の間に定着してきた。

「小倉は東京五輪への思いが強く、本来であれば聖火ランナーも務める予定でした。２０２０年の東京五輪をキャリアの集大成と考えており、五輪終了後に『とくダネ！』も終わる流れで調整が進められてきたといいます。

　しかし、新型コロナウイルスの影響で五輪は１年程度の延期が決まりました。加えて、コロナ禍でテレビ各局の広告収入が激減したことで、番組制作費や編成の大幅な見直しに迫られているんです」（芸能記者）

　安藤優子（６１）と高橋克実（５９）がＭＣを務めるフジテレビ系『直撃ＬＩＶＥ　グッディ』は、その一環で番組の打ち切りが決まり、坂上忍（５３）がＭＣを務める『バイキング』が放送枠を１時間拡大することになるという。

「『とくダネ！』も打ち切りが検討され、小倉も“フジテレビが大変なら”という理由で、五輪の開催を待たずに番組から“勇退”することが決まったと『文春オンライン』では報じていますね」（前出の芸能記者）

■小倉の後継に関ジャニ・村上が浮上

　７月３０日の東京スポーツほか複数のメディアでは、小倉の次の“フジテレビの朝の顔”として関ジャニ∞の村上信五（３８）の名前が浮上してきていると伝えている。

　記事によると、現在７３歳の小倉から大幅な若返りを図ることは間違いないとされ、後継ＭＣとしてフジテレビに貢献して良好な関係を築いている人物として、村上が最有力候補だとされている。

「たしかに村上は数年前からＭＣのテクニックを学ぶため、明石家さんまさん（６５）に“弟子入り”し、現在では多くの番組を取り仕切っています。

　また、今年はコロナの影響で中止となりましたが、これまで３年連続で『ＦＮＳ２７時間テレビ』のＭＣを務めてきたという点でも、フジテレビへの貢献度は高いですよね」（前同）

　さらに、村上はフジテレビ系『東京２０２０オリンピック』のＭＣに就任することが決まっていた。来年の東京五輪開催も現状では不透明ではあるが、フジテレビとしては五輪開催を前に村上に局の顔になってもらいたいという思いもあるだろう。

■スケジュール＆ギャラで村上は拒否？

　民放キー局プロデューサーは話す。

「フジテレビサイドは、実際に村上さんに“小倉さんの後釜”をオファーしたそうなのですが、結果としては断られてしまったようですよ。

　朝８時からの『とくダネ！』の枠のＭＣをやるには、平日の朝、毎日朝５時にお台場のフジテレビに入る必要がある。他の仕事への影響も大きいでしょうし、毎日番組に出演するとなれば、関ジャニとして全国ツアーを行うことも難しくなるでしょう。

　また、フジテレビは広告収入が激減し、タレントのギャラも相当絞っているという話です。ギャラの面でも“厳しい”と判断され、ジャニーズ事務所サイドは新ＭＣのオファーを断ったのかもしれません。村上さんに断られた今、フジテレビは急ピッチで新番組のＭＣを探しているのではないでしょうか」

　番組によっては、億単位の制作費削減を迫っていると報じられるフジテレビ。９月末をもって『グッディ』を打ち切って『バイキング』の放送時間を延長し、“ニコイチ”にしたのは、２つの別の番組を作るよりも、番組を１つにするほうが制作費を抑えられるからだという。

■『ノンストップ！』も来春終了!?

「その措置が朝の番組にも適用されることになりそうだという話なんです。現在『とくダネ！』は午前８時から１０時まで放送されていますが、『とくダネ！』終了後の新番組では１０時３０分まで放送枠を拡大し、その後の１時間はドラマの再放送を流し、昼のニュース番組を挟んで『新バイキング（仮）』につなぐという流れ。

　これはつまり、現在『とくダネ！』のあと、９時５０分から１１時２５分まで放送されているバナナマンの設楽統さん（４７）がＭＣを務める『ノンストップ！』を打ち切るということ。今後の広告費の落ち込み次第ということになるようですが、それが非常にまずい状態であれば、早ければ『とくダネ！』が終了するタイミングに合わせて、来年４月にもそういった編成になる可能性があるということです。

　小倉さんだけではなく、設楽さんが７年にわたってＭＣを務めてきた番組も、その歴史に終止符を打たれる流れになりつつありますね……」（前出の民放キー局プロデューサー）

　昼の『バイキング』と『グッディ』に続き、朝の『とくダネ！』と『ノンストップ！』にも大きな変化が訪れることになるよう。フジテレビの激変はまだまだ続くようだ。