このご時世美容院に行くのもアレなので、自動ヘアカットマシーンを自作して切ってみた
コロナの影響で人との接触を避ける暮らしを余儀なくされている現在、十分な距離を取りにくい理美容業界でもいろいろな策が講じられているが、海外ではYouTuberによる散髪ロボットが反響を呼んでいる。
自作をモットーにする彼がこのほど体を張って披露したのは、なんと全自動のヘアカットロボットだ。
理容師がするハサミを使ったヘアカットに寄せた動作をロボットアームでどうにか再現。製作者自らが実験台となっスリリングなカットテストの様子をご覧いただこう。
I made a robot to cut my hair with scissors
・見た目シンプルなヘアカットロボ。気になる動作は?
先月半ば、海外の自作大好きYouTuberのシェーンさんが自身のチャンネルStuff Made Hereでタイムリーな発明品を披露した。
彼が作ったのは全自動のヘアカットロボ。その構造はテーブルに頭を入れる穴を開け、ロボットアームを取り付けたというシンプルなもの。

パッと見ではこれだけ?という印象もなくも無いが、肝心の動作ほうはいかがなものだろう?
・理容師のカット方法をお手本に。安全機能も付加
このロボットアームは、理容師がハサミを使うときの動作をお手本にしている。つまり切りたい部分の髪を二本の指で挟み上げ、適当な長さをキープしながらカットするあの動きだ。
とはいえ人間の動きをそっくりそのまま再現してのカットは難しく、完成までには予想を上回る手間がかかったようだ。
たとえば指にあたる部分をクシに置き換え挟む案が、髪が絡んでしまうためボツになり、代わりにシリコンでできた2枚のパーツで挟み上げてハサミで切る仕様になった。

さらにいくつかの回転機構をもつアームは、テーブルの穴の円周に沿って動いたり前後左右の移動や角度調整など可能だが、人間ほど器用ではなく微妙な力の加減もできないため、挟んだ髪を切る際にちょっと引いて持ち上げるといった繊細な動作は困難だった。
そこで吸引機をつけ、挟んだ髪を吸い上げて切るシステムにして切れた髪も吸い込むことになった。
また最も慎重を要するハサミ使いに関しても工夫を凝らした。うっかりすれば殺傷事故にもなりかねないためいくつかのセンサーを駆使することに。

シリコンパーツにつけた物理的なスイッチ式センサーで頭部の位置を検知させ、対象物の3次元構造をスキャンする深度センサー付きカメラで髪を認識させるなどして、あらぬ場所を切られないようにした。

また髪型については、予め彼自身の頭部の3Dモデルをベースに髪の長さや耳周辺に入れるハサミの角度なども指定できるプログラムを作成、8つのヘアメニューを用意した。

・ついに製作者自らカットに挑戦!結果は…?
さてようやくできたヘアカットロボ。お次は最終的な動作確認を兼ね、ついにシェーンさん自身がカットに挑戦。右下のヘアスタイルをチョイスしてスタート!

とにかく耳とかざっくり切られませんように…と祈らざるをえないスリリングなひととき。もはや身動きもできず、自らが作ったロボットを信じるほかない。

一方カットのほうはなんとなくもたついてる感じ。専用のハサミを使ったプロ並みの軽快なカットはなから期待してないが、切った先から髪が吸い込まれる仕様も相まって微妙にわかりにくい。
とはいえ着実に髪量は減っていき、ヘアカットは終了。メニュー通りとはいかずとも怪我もなく終わって良かった!

ただ伸ばしっぱなしのままよりは断然さっぱりしたものの、その後はさすがにそのままとはいかず雑な襟足やサイド部分は奥さんが切り直したという。

それでもシェーンさん自身は予想以上の結果に喜んでおり、さらなる改良品も視野に入れてるようだ。
てことで仕上げには人の手が入ったけど、ステイホームがちなこのご時世、一時しのぎでも安全に髪を切れるマシンとか実際ニーズが高まってそう。
まあマシンなだけにカット対象は大人のみ、メニューも単純な髪型のみで、似合う似合わないのアドバイスも期待できなさそうだが、濃厚接触も避けられるしコミュニケーションが苦手な人も助かるんじゃないかな。
References:geekologie / youtubeなど /written by D/ edited by parumo