踏んだら即死!? 夏のビーチに潜む“殺人魚”の正体「ハブの30倍の猛毒が…」 (2/2ページ)

Asagei Biz

「オニダルマオコゼは浮き袋をもっていないので、他の魚のように海中をふわふわと泳ぐことが出来ません。そのため、基本、海底にじっと潜んで小魚や甲殻類などが近くにくるのを待ち、獲物が来るとそれをパクッと捕食するのがパターン。なので、滅多に網にかかることはありませんし、漁獲量も少ない。釣りでも外道としてかかる程度だから、流通量が当然限られることもあって、沖縄では珍味としても重宝されているんです」

 調理法は、みそ汁(魚汁、鍋)、煮つけ、唐揚げ、天ぷら(フリッター)と、何でもありだが、特に沖縄風のみそ仕立ての汁は、白身のプリプリな食感がクセになる美味しさとのこと。

 ま、きれいな花には毒がある、というのは世の常だが、「オニ」「ダルマ」「オコゼ」という、ネガティブ感満載の名前をつけられた、この醜い魚が、美味でさらに高級魚として人気があるとは驚くばかりだ。

「ただ、沖縄にはコイツだけじゃなく、ウンバチイソギンチャクやハブクラゲ、ヒョウモンダコなど、刺されたらヤバい生物がうじゃうじゃいますからね。最近、地元の若者が海に入らなくなった背景にはそんな危険生物の存在があるのかもしれません」(前出・編集者)

 緊急事態宣言の発令で、県外からの渡航自粛を呼び掛けている沖縄県(8月3日時点)。近い将来、コロナ禍が終息して、思う存分、沖縄のビーチで遊ぶ機会ができたとしても、この危険生物の存在を頭の片隅に入れておいてほしい。

(灯倫太郎)

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