８月３日、お笑い芸人・渡辺直美（３２）が、今年１２月公開予定の映画『新解釈・三國志』に出演することが明らかになった。『新解釈・三國志』は大泉洋（４７）が主演・劉備を演じる福田雄一監督の最新作で、渡辺は従来の三國志の概念を覆す、とんでもない役を演じることになったという。

「タイトルにちなんで４月から毎月”３”日、“チーム・○”として２，３人ずつキャストが発表されてきました。今回は“チーム・舞”として渡辺と三代目Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓの岩田剛典（３１）の出演が告知されたんですが、なんと渡辺の役は貂蝉（ちょうせん）。三國志好きからすると、ちょっと従来ではあり得ない驚きのキャスティングです」（専門誌記者）

　貂蝉は絶世の美女で歌舞に優れ、フィクションの存在ながらも『古代中国四大美人』とされている存在。たしかに渡辺は「歌舞に優れ」てはいるものの、意表を突かれた人も多かったはずだ。

「日本だけでなく、本場中国でもＳＮＳ微博（ウェイボー）で、“重量級”“新解釈過ぎる”“振り返るだけで董卓を圧死させそう”と、驚愕の声が上がっていましたが、福田監督の飛びぬけた作風は中国でも有名なため、“福田監督だから”と指摘する声もありました。まさに『新解釈』ですね（笑）」（ＷＥＢライター）

■全員笑うまで踊り続けた

　同日には、ＹｏｕＴｕｂｅにメイキング映像で劉備たちに舞を披露する場面が投稿された。ダンスでの芸を得意とする渡辺だけに、キレは素晴らしかったのだが、「Ｏｈ…」「Ａｈ！」と時代設定を無視した妙な声を出したり、そもそも中国舞踊というより明らかに“ダンス”だったり、ツッコミどころ満載の撮影風景が流れていた。ある意味で、「いつもの福田映画」と呼べるだろう。

「大泉が監督に“踊り見てる間は堪えるしかないですよね？”と話していましたが、結局本番パートでも笑いをこらえ切れていませんでした（笑）。福田作品は佐藤二朗（５１）の出演シーンに代表されるように、役者がこらえ切れずに笑ってしまう姿が映り、それもＯＫカットとして使われる。今回の渡辺も大泉は“絶対全員笑うまでやる感じだよね”とメイキングで評していました（笑）」（映画ライター）

　渡辺は撮影風景について、

「貂蝉のあるシーンで福田監督が、“ここのシーンはフリーでやっちゃっていいよ！”と言ってくださったんですが、なかなかカットが掛からず、テンパって後半意味不明な言動をした事を覚えています。それを福田監督が笑いながらＯＫをした時に、何故か興奮しました（笑）。」

　と公式サイトでコメントしている。

「その問題のシーンに出演していた岩田は、撮影を振り返って８月３日の『ＺＩＰ！』（日本テレビ系）で“予想をはるかに超えてくる”“やばかった”と笑いながらコメントしていました。

　ちなみに、岩田は忠義の若武者・趙雲（ちょううん）を演じていますが、こちらはいちいちイケメン風を吹かすキザな態度を、劇中で何度も“鼻につく～！”と評される、やはり“新解釈”なキャラとなっています」（前同）

■世界スターのお墨付きももらえた

　そんな渡辺には、日本時間４日に、海外のトップスターから“祝電”が届いたという。

「渡辺は、７月２５日にゆりあんレトリィバァ（２９）とコラボして、レディー・ガガ（３４）とアリアナ・グランデ（２７）のコラボ曲『Ｒａｉｎ　Ｏｎ　Ｍｅ』のＭＶを完コピしたパロディＭＶをＹｏｕＴｕｂｅに投稿して、再生数１０００万超えを記録。これに、ガガが直接コメントしたんです」（専門誌記者）

　パロディＭＶは衣装、背景、アングルや表情など何から何まで限りなく本家に寄せられていて、コロナウイルスの配慮でバックダンサーがマスクやフェイスシールドをしていたり、本家では顔をくっつける場面は、世界観を壊さないようにデザインされた仕切りが設けられていたが、あまりの本気パロディはもはや芸術と呼べる域。本家では「苦しみや悲しみ」の暗喩であるナイフの雨が降り注ぐシーンを串団子にするといったお遊び要素もバッチリだった。

「海外では“ミートボール串”と勘違いされていました（笑）。動画は全世界で１０００万回以上再生されていて、楽曲の振り付けを手掛けたリッチー・ジャクソン氏がツイッターにも投稿したところ、ガガ本人が動画を引用して“Ｌｏｖｅ　ｔｈｉｓ！！”と８月４日にツイートしたんです。渡辺も反応して、“ぎゃ！！！！　ＧＡＧＡ様　Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵです”とツイートしていますね」（前同）

　世界のトップスターからもお墨付きをもらった渡辺。『新解釈・三國志』のキャスト発表と同タイミングだったことも合わせ、非常に幸先のいいニュースとなった。

　映画でも、世界レベルの貂蝉を見せてくれること間違いないだろう。