音が聞こえる範囲は聖域。実は魔除けだった夏の風物詩「風鈴」には”流行り病”から守る力も (2/6ページ)
そして、貴族たちも「病除・魔除け」として愛用していました。
地域によって異なる風鈴風鈴は地域によって個性が異なります。代表的なものをご紹介しましょう。
【ガラス製の「江戸風鈴」】
見た目も透明で涼しげなのがガラス製の「江戸風鈴」。長崎からガラスが輸入されてきた当時は、希少価値が高く現代の値段で200〜300万円ほどしたそうです。
その後、ガラスの普及に伴い徐々に値段は下がり、江戸風鈴が全盛期を迎えたのは明治20年代。東京の庶民が、家の軒先に吊るして楽しめるようになりました。
ガラスの音色を楽しむのはもちろん、夏場は流行病が蔓延しやすかったことから、平安時代と同様に「魔除け」「病除け」の効果も求め、魔除けの意味がある「赤色」の風鈴が多かったとか。
そして、時代と共に、赤色は暑苦しいので見た目も涼しげな透明地に金魚やお花などが描かれたものが人気となりました。