古舘伊知郎、「トーキングブルース」を復活させるまでの経緯を語る! (2/2ページ)
テリー 報ステを辞めてからはやってなかったの?
古舘 「戯言」というタイトルで、150人入ったらいっぱいになるようなライブハウスで、トーキング的なライブはやってたんです。それを経て、今回はもう一度「トーキングブルース」を復活させようと。
テリー また、この年でやるのは違う意味がありますよね。
古舘 そう思います。なまじ「ブルース」という名前が付いてるから、えらい宿題もらっちゃったなと思うんだけど。やっぱり悲しみ、ブルースというのは、人間が生きるうえで基本だと思うんですよ。ご存じのように、黒人の死体が木に吊るされた「奇妙な果実」をビリー・ホリデイが歌って。
テリー アメリカは最近も黒人が白人警官に殺されて、大問題になってますよね。
古舘 そういう人間の残酷さから来る悲しみもあれば、ふだん生きてるうえでの小さな「悲しみ」や「哀しみ」もあったり。それをあんまりセンチメンタルにならず、ちょい悲しいことはコミカルに、おもしろいことの中にも悲しみは潜んでるし。そういうことを少しずつひっくり返しながら、悲しみの裏側のおもしろさみたいなものを話していくと、どういうふうに聞いてくれるんだろうということもやりたいし。それは30代ぐらいの時にはなかなかね、そこまで真っ向勝負できなかったから。
テリー 今回ね、配信だから座席がなくなることもなく、誰でも見れるじゃないですか。これは多くの人に見てもらえるチャンスでもありますよね。
古舘 そうですね、僕自身も初体験でどうなるかわからないので、非常に楽しみにしてます。
(アサヒ芸能8月13・20日合併号「天才テリー伊藤対談」=2=)