アザラシのお腹に鳥たちがぎっちり... 発酵食品「キビヤック」再現したぬいぐるみが衝撃のビジュアルだった (1/3ページ)

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かわいいぬいぐるみの正体は...(画像は染@bsop88さん提供)
かわいいぬいぐるみの正体は...(画像は染@bsop88さん提供)

突然だが、こちらの画像をご覧いただきたい。


かわいいぬいぐるみの正体は...(画像は染@bsop88さん提供)

つぶらな瞳が可愛らしい小さな鳥のぬいぐるみたちが、灰色で丸い袋状の何かにぎっしり詰め込まれている。

みっちりとした感じが愛らしく、まるで水族館のお土産コーナーなどで販売されていそうだ。しかしこれは実は、ある博物館の展示品。

その博物館とは、「香り」をテーマにした展示を行う「磐田市香りの博物館」(静岡県磐田市)。

このぬいぐるみは、非常に強いにおいを持つといわれる発酵食品

「キビヤック」

の姿を再現したものだという。

キビヤックの衝撃的な作り方

キビヤックのぬいぐるみは2020年8月9日、染(@bsop88)さんがツイッターに投稿し、注目を集めた。

キビヤックとは、グリーンランドのカラーリットやカナダのイヌイット、米アラスカ州のエスキモーなどが作る伝統的な発酵食品。染さんは、博物館に掲示されている「キビヤックの作り方」「キビヤックの食べ方」のパネルも撮影していた。

そこで説明されていた作り方は、

「捕獲したアパリアス(編注・海鳥の一種)を直射日光の当たらない涼しい場所に一日ほど放置して冷やし、内臓と肉を取り除いたアザラシのお腹に羽が付いたまま詰め込みます。お腹をぬい合わせたら地面に掘った穴に埋めて空気を抜き、キツネなどに食べられないように上に石を積んで覆って、数か月から数年間放置・熟成させれば完成」

というもの。アザラシのお腹を開き、鳥を詰め込み、縫い合わせて埋める。

食べるときは「アザラシのお腹から取り出したアパリアスの羽を引き抜き、肛門に口をつけて発酵して液状になった内臓を吸い出しながら食べます」とのこと。とても独特で、少々グロテスクである。

海鳥(アパリアス)をアザラシの中に詰めこみ、地中に長期間埋めて作るキビアック、という発酵食品をはじめて知ったんですが、それを『香りの博物館』ではぬいぐるみで展示してくれていましてね。秀逸。そしてなかなかのインパクト。

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