８月１９日放送の『水曜日のダウンタウン』（ＴＢＳ系）では、「あの人の活動自粛であの枠が空いた」という理由で、『すれ違いコント、今ならしれっと自分のものに出来る説』が検証された。“あの人”とは、アンジャッシュ・渡部建（４８）のこと。渡部は『文春オンライン』で、妻の佐々木希（３２）がありながら、複数の女性と関係を持っていた“ゲス不倫”が報じられ、６月９日に芸能活動自粛を発表している。

「説のパネラーはさらば青春の光の２人。渡部が消えたことで“グルメや高校野球の枠は空いたが、まだ誰も手を付けていない枠がある”として、今回の説を提唱しました。さらばの２人はすれ違いコントを“ブランド”“絶対に無くしたらアカン”と評していました。本当にあれはオリジナリティもあって、唯一無二のコントでしたからね」（お笑い評論家）

「すれ違いコント」とは、たとえば教師と医者がお互いを「先生」と勘違いして、「（素行が）手の付けられない悪い子がいる」「そんなに（病状が）悪いんですか」という風に、お互いの話がすれ違いながら進行していくアンジャッシュの鉄板ネタ。近年では似たようなすれ違いに遭遇した際に「アンジャッシュみたい」と評されることもあるくらい、世間に広く知れ渡っている芸である。

■『キングオブすれ違いコント』の勝者は!?

「今回は『キングオブすれ違いコント』と題して、さらば青春の光、空気階段、野性爆弾の３コンビがそれぞれのすれ違いコントを披露しました。野性爆弾のみ、“すれ違いのワルツ”なる曲を流しながら、くっきー！（４４）が“すれ違いざまに人の骨を抜く”という、元ネタから逸脱したあまりにも独創的な芸でしたが、あとの２コンビは本家に近い“すれ違いコント”を披露しました」（前出の評論家）

　さらば青春の光は、

「ヘッドホンで音楽を聴きながら作業をしている東ブクロ（３４）が“蚊”を殺す。遊びに来た森田哲矢（３８）が、“演歌歌手のカワノマリカが死んだ。何か知ってるか？”と話すも、“カが死んだ”と聞き違いしたうえ、“知ってるも何も、オレが（蚊を）殺した”とすれ違う」

　というネタ。

　空気階段は、

「闇カジノの面接を受けているつもりの債務者と、新しいバンドメンバーの採用面接をしているつもりの売れないミュージシャン」

　というネタでそれぞれ勝負。結果、さらば青春の光が見事勝利を収めた。

■グルメ王の座はあのジャニーズに譲渡か

　また、渡部の得意分野である「グルメ」についても、「後任になるのでは」とされている人材がいるという。

「Ｖ６・長野博（４７）です。渡部に負けず劣らず食通で『長野博のなっとくめし』（マガジンハウス）などのグルメ本も出版しているうえ、食べる専門だった渡部と違い、調理師免許や野菜ソムリエの資格まで持っている料理上手。１９年の『石橋貴明のたいむとんねる』（フジテレビ系）では自宅に料理によって使い分けるための塩が２８種類、ハチミツ２２種類を用意しているほどです。“作るのも得意”“愛妻家”“イケメン”と、もう渡部の上位互換と呼んでも差し支えないでよね」（キー局関係者）

　しかし、ジャニーズ事務所としては、あまり長野をグルメ方面に推すつもりはないという。

「８月１３日の『デイリー新潮』によると、ジャニーズは“いかにも渡部の代役とイメージされる”という理由で、グルメ推しに慎重になっているそうです。もっとじっくりと売っていく方針、とも報じていますね。長野がグルメで料理上手なのはもはやアピールするまでもなく浸透していますし、下手に焦る必要はない、ということですね」（女性誌記者）

■『さらば』もすれ違いコントは引き継げない!?

　また、今回『キングオブすれ違いコント』で優勝したさらば青春の光も、そう簡単に「すれ違いコント」を引き継ぐことは難しいという。

「放送時ツイッターでは、“児嶋はどんな顔で見てるんだろうこれ”“児嶋さんが可哀想とどうしても思ってしまう”と、現在ソロで頑張っている渡部の相方・児嶋一哉（４８）を心配するコメントがあったほか、ヤラカシはともかく、芸については“渡部と児嶋じゃないと無理”とする声も多かった。優勝したさらばについても、『水ダウ』で劇団ひとり（４３）は“フリが長い”“新しい情報が入ってこない（話が発展しない）”と、芸人としてガチなダメ出しをしていました。やはり一朝一夕で習得できるコントではないですからね……」

「すれ違いコント」がアンジャッシュの持ちネタになってから、およそ２０年近く。長いキャリアで磨かれた芸は、そう簡単にマネできるものではないだろう。グルメも、お笑いも、唯一無二のものを持っていた渡部。不倫の代償は、あまりにも大きいーー。