知る人ぞ知る江戸の都市伝説!下町に伝承する不思議な奇談・本所七不思議を巡る 【後編】
さて、現代にも伝わる江戸時代の奇談「本所七不思議」は続きます。
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知る人ぞ知る江戸の都市伝説!下町に伝承する不思議な奇談・本所七不思議を巡る 【前編】追いかけても追いつけない提灯、一枚も葉が落ちたことのない木、そして美女だった故に残酷にも命を奪われてしまう娘……そんなお話をご紹介しましょう。
本所七不思議散策のお土産にぴったりな、名物のお菓子も登場します。
【5】いつまでも追いつけない「送り提灯」
提灯を持たずに暗い夜道を歩いていると、自分を導くかのように提灯の揺れる灯が目の前に。
灯を追いかけていくとふっと消えてしまう。そしてまた灯が現れるので追いかけると消えてしまう。この繰り返しでいつまでも追いつけない。
同じような怪異で「送り拍子木」(夜回りをしていると拍子木の音が聞こえてくる。振り返って追いかけても誰もいない)という話もあります。
「送り提灯」があったとされる場所送り提灯は、墨田区大平の報恩寺付近、送り拍子木は江東橋脇、緑4丁目24付近といわれています。
【6】なぜか葉が一枚も落ちない「落ち葉なき椎」
新田藩松浦家の上屋敷があったとされる場所(写真:wikipedia)
本所の平戸新田藩松浦家の上屋敷にある、見事な椎の木は1枚も葉を落としたことがなく気味悪く思った松浦家は引っ越ししてしまった。
椎はもともとそれほど落ち葉がない樹木ではあるものの、1枚も葉が落ちないとは不気味。それほど、屋敷の人間がこまめに掃除をしていたという説もありますが、定かではありません。
「落ち葉なき椎」があったとされる場所以前あった、本所公会堂周辺。
【7】殺された娘の無念か「片葉の葦」
本所に住む若く美しい娘に横恋慕した留蔵という男が、駒留橋付近で娘をさらい片手片足を切り落とし掘りに投げ込み殺した。以来、この掘りの周囲に生い茂る葦は片方の葉しか付けなくなってしまった。
のち、この怪異を知った留蔵も死んでしまったという結末も伝わっています。
「片葉の葦」があったとされる場所両国橋東詰め近くに有った、隅田川脇堀の駒留橋周辺。現在は埋め立てられていますが、「片葉の葦」の立て看板があります。
【8】なぜかこの邸だけ太鼓「津軽の太鼓」
本所の弘前藩津軽越中守邸の火の見やぐらは、通常の板木ではなくなぜか太鼓がぶら下がっていた。
特に怪奇な部分がないので、七不思議から省かれることもあります。
「津軽の太鼓」があったとされる場所すみだ北斎美術館に隣接する、亀沢2丁目「緑町公園」一帯。公園には「津軽の太鼓・津軽家上屋敷跡」の説明を書いた立て看板があります。
お土産は錦糸町名物「本所七不思議・人形焼」を!本所七不思議は、両国駅→錦糸町駅→亀戸駅エリアに点在しています。この界隈は江戸の名残を残すものや現代的なものなど、いろいろなお店もいっぱい。本所七不思議跡を訪ねて散策した際は立ち寄ってみましょう。
山田家の本所七不思議の人形焼
本所七不思議を訪ねたお土産にぴったりなのは「山田家」の本所七不思議の人形焼。錦糸町の名物として著名人にも愛されている名物です。
置いてけ堀の「狸」や津軽太鼓の「太鼓」をかたどった人形焼と、宮尾しげを氏が描いた本所七不思議の包装紙も素敵です。
50年以上使い続けている新奥久慈卵を使用した、ふんわりしっとりな山田家の人形焼は、冷たい麦茶とも相性抜群。
防腐剤・添加物も使用していないのでどなたにも喜ばれるでしょう。
山田家(本店/錦糸町駅前店)
〒130-0022東京都墨田区江東橋3-8-11
公式ホームページ
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