藤井聡太「8冠」までの1000日計画(9)藤井フィーバーは落ち着く (2/2ページ)
断言していた佐藤紳哉七段(42)が、そのシミュレーションの詳細を語りだした。
「全冠同時制覇をするには、若いうちでないと。僕の予想はズバリ5年後。瞬間最大風速の実力が出るのは20代です。羽生善治九段(49)が七冠同時制覇をしたのも25歳でした。棋士は経験を積めば基本は強くなっていくんですけど、30を過ぎると読みの速さ、瞬発力、ひらめきが衰えてきます。もうじき、藤井フィーバーは落ち着き、タイトルを獲ることは当たり前になってくる。それがまた、6つ目、7つ目を獲って再び世間をざわつかせ、フィーバーを巻き起こす。藤井棋聖は5年後、23歳ですか。結婚の話題もちらほら出ている頃かもしれませんね」
ドラマチックなストーリーとなれば、8冠フィーバーをより盛り上げてくれるだろう。
「一番の見どころは、羽生九段が挑戦者となって、藤井さんのタイトルを奪いにくるアングルですよ。羽生九段はこれまで何局か藤井さんに負けていますけど、目の色を変えてきたら本当におもしろいことになります」(佐藤七段)
羽生九段は現在、「竜王戦挑戦者決定三番勝負」を戦うことが決まっている。相手は、トーナメントで藤井棋聖を破った丸山忠久九段(49)。これを制して挑戦者となり、豊島竜王との七番勝負に勝って竜王に返り咲くと、獲得タイトルが通算100期目という、前人未到の「3桁」となる。現在、獲得タイトル通算1期の藤井聡太棋聖とのコントラストがまぶしい。
仮に8冠目をその羽生善治から奪うことになれば、日本将棋史上最も熱い日になるだろう。
(本記事は週刊アサヒ芸能8月18日発売号に掲載)