さよなら!としまえん…実は敷地内に室町時代の城跡がある貴重な水と緑の遊園地【前編】

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さよなら!としまえん…実は敷地内に室町時代の城跡がある貴重な水と緑の遊園地【前編】

としまえん入り口
(写真:wikipedia)

都内有数の歴史ある遊園地として、はば広い世代に愛されている「としまえん」。練馬区のシンボルともいえる価値ある財産ですが、残念ながら2020年8月いっぱいをもって閉園になります。

としまえんの歴史は古く、園内には室町時代の城跡や、100年以上の歴史を持ちニューヨークから運ばれてきたカルーセルエルドラド(回転木馬)、500本の桜、150品種のアジサイなど、貴重な見所がたくさん。

そんな「としまえん」の魅力を記憶に残すためにご紹介したいと思います。

実は歴史が長い遊園地「としまえん」

駐車場横、石神井川の堀(写真:TERUAKI .T)

長い歴史と貴重な見所の多い遊園地として、多くの人々に愛されてきた「としまえん」。その誕生は、大正時代までさかのぼります。

大正時代の実業家がとしまえんの創始者

今から94年前の大正15年ごろ、樺太工業(王子製紙)の専務であった藤田好三郎氏が、自分や家族のための静養地として12000坪の土地(石神井川南側)を入手。

その後も石神井川北側の土地などを入手したものの、大邸宅などは建設せず「運動と園芸を人々に広く推奨する」目的で公開しました。

開園日は大正15年9月15日となっていますが、ウォーターシュートやボート池・温室などができ全面開園となったのは昭和2年のことです。

開園当時は、運動場と温室ができ、その数年後には養鶏場やいろいろな畑が整備され、遊園地というよりも大きな農場に近い雰囲気だったそうです。

園内には室町時代の城跡が残る

平山城の簡略図
(写真:wikipedia)

ご存じない方もいるのですが、実はとしまえんの敷地内には室町時代の城・練馬城跡があるのです。練馬城は、豊島氏が石神井城の支城として築いたものと考えられ、城郭構造は「平山城」(平野の中にある山や丘陵に築かれた城)でした。

開園当初は「城址公園」として開園、豊島氏にちなみ「豊島園」と名付けられていました。

現在でも、プールのあたりが練馬城主郭、園内を流れる石神井川が掘、ゲートを入ってすぐの右側には土塁ほか、随所に名残りがあるのです。

季節の花や緑が溢れる遊園地

園内の随所で花が咲き乱れる
(写真:TERUAKI.T)

「水と緑の遊園地」と呼ばれるとしまえん。

敷地内は緑や季節の植物が豊かです。特に春の桜や初夏のあじさいは見事で、イベントも行われるためシーズンには多くの人が来園します。

約500本の桜が咲き誇る春

轟音に空を見上げると桜の中をジェットコースターが!
(写真:TERUAKI.T)

染井吉野や八重桜など、約500本の桜が園内の随所に咲くとしまえん。季節になると夜間のライトアップも行われます。

上空を旋回する乗り物に乗車し、地上35メートルの高さから桜を眺められるのもここならでは!

歓声と悲鳴に思わず空を見上げると、桜の中をジェットコースターが走り抜ける……という光景も。

歩いて・汽車に乗って巡るあじさい

あじさいの名所としても有名なとしまえん
(写真:pixabay)

としまえんにはあじさい園があり、約150品種・10,000株のあじさいが植栽されています。

あじさい園の中を走る模型列車「あじさい号」に乗車して、さまざまな色合いのあじさいを眺めたり、珍しい品種やトンネルになったあじさいなど工夫を凝らした園内を散策したり。

写真スポットもたくさん用意されています。

としまえん【公式】ツイッター(@toshimaen_)より。歩いても模型列車に乗っても楽しめる、美しいあじさいたち。

記憶に刻んでおきたいとしまえんの魅力は、まだまだ続きます!100年以上の歴史を持つ有名な回転木馬の話は、【後編】をごらんください!

これぞ私的としまえんごはん!焼きそば・うどん・フランクフルトのお昼(写真:TERUAKI .T)

としまえん公式HP

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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