憧れと現実の狭間で…新人外科医の挫折と再生の物語 (2/2ページ)

新刊JP

そして、自分にはすべてが一人前の外科医の水準に達していないという自覚。

こうしたことを痛感し、心に迷いが出始めた山川。仕事場での振舞い方がわからず混乱し、徐々に仕事の現場で委縮するようになってしまった彼は、その矢先、ある患者の処置についてミスをし、患者を危険な目にあわせてしまう。

「手術って面白い」
そんな生半可な、覚悟のない状態で飛び込んでいい世界ではなかった。
手術が好きなだけで外科医になってはいけなかったのだ。

これ以上、自分には外科医を続けていくのは難しいかもしれない。そう考えた彼は、ある決断を下す。

憧れと現実の違いに戸惑い、委縮して、やるべきことができなくなる。そうなるとまた失敗し、もうダメだと逃げ出したくなる。この悪循環は、医師でなくても多くの人が経験しているはず。しかし、この壁を超えられるかどうかが、一人前になれるかどうかの分岐点なのかもしれない。上司や先輩ができるようになるまで丁寧に教えてくれればいいが、そんな職場ばかりではない。疎まれても食らいついて教えを乞う姿勢は、やはり成長には不可欠なのだろう。

その後の山川がどんな行動をとるのかは、ぜひ読んで確かめてみていただきたい。新しい仕事やこれまでやったことのない挑戦に取り組んでいる人にとって、大きな励ましになる一冊だ。

(新刊JP編集部)

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