ファミリーマートで見つけた『うま辛明太 / 』は、野菜チップスに辛味をプラスしたちょっぴり珍しい商品。辛さが増すと素材の味が消えそうなのにおいしく食べられるのだろうか？


■カモ井食品工業が得意とする根菜チップスに辛子明太子をプラス！時代のニーズに対応した新商品
ごぼう、れんこん、しいたけなどの野菜チップスは、その野菜にしかない独特の味わいや食感が楽しめるおやつ。コンビニやスーパーの一角に置かれていて気になっている人も多いのではないだろうか。シンプルな味わいと軽い食感、そして素材の旨味を気軽に楽しめるのでお酒のお供にもぴったりなジャンルだ。

ただ、昨今は激辛や濃厚な味などあらゆる刺激が求められているのも事実。そんな正反対な特徴を見事に融合した素材おやつはないかとコンビニを徘徊したときに見つけたのが、カモ井食品工業株式会社（岡山県倉敷市）の『うま辛明太 / 』（都内のファミリーマートにて購入）だ。

カモ井食品工業は、江戸後期に創業したそうざい、珍味などの製造・販売を行うメーカー。創業以来、佃煮やさきいかなどの伝統の味を守り続けるとともに時代のニーズに適した新商品を世に送り出している。
小袋だがサイズは大きめ（約150×200mm）
『うま辛明太 / 』は、同社が得意とする根菜チップスに辛さと旨さをバランス良く配合したおやつシリーズ。まさかピンポイントに商品化をしているとは思わなかったが、是非その味わいを確かめてみたい。

■うま辛明太ごぼうチップス小袋
『うま辛明太ごぼうチップス小袋』（30g・実勢価格 税込 213円・発売中）は、持ちやすく食べやすい短冊状にカットしたごぼうを揚げて乾燥させた軽い食感が特徴のチップス。辛子明太子をはじめ、豆板醬やコチュジャン風味パウダーなどを使い辛さと旨味をバランス良く配合している。

パッケージはシンプルながらも上品なデザイン。チャックはついていないので食べきりが前提だが30gなので問題はなさそう。
1袋あたりのエネルギーは147kcal、糖質は15.9g
袋を開けると強めの辛子明太子の香りがふわり。辛いもの好きならわかる辛い刺激があって少しテンションが上がる。赤い衣をまとっているのもたまらない。

丸ごと口の中に放り込むと、意外にも旨みが先に染み出てくる。噛めば噛むほどごぼうならではの味をしっかりと味わえた。基本的にはパリパリっとした軽い食感なのだが、厚めのチップスなら繊維質な食感も残っているのも魅力的だ。
サイズはバラバラ。長さ4cm、幅1～2cmほど
肝心の辛さはかなり控えめ。あくまでごぼうチップスの味わいを際立たせるための調味料としての役割らしく、激辛を求める人には物足りないだろう。だが、辛子明太子の味わいもプラスされたことで全体が濃く感じられる分、おつまみ向きなおやつになったと言える。

食欲を満たすようなジャンキー感もあって美味しいと思える素材おやつだった。


■うま辛明太れんこんチップス小袋
『うま辛明太れんこんチップス小袋』（27g・実勢価格 税込 213円・発売中）は、れんこんを輪切りにして素材感をより強めたチップス。先ほどと同じくそのまま油で揚げて乾燥し、軽い食感に仕上げている。旨辛のための原材料は『うま辛明太ごぼうチップス小袋』とほぼ同じだ。

パッケージは共通デザイン。こちらはラインが黄色。
1袋あたりのエネルギーは137.7kcal、糖質は15.1g
封を開けてひと嗅ぎ。こちらも辛子明太子が強く辛さを連想させる香りだ。れんこんの形そのままで揚げられているので見ているだけでも結構楽しい。

ザクザクっと少し重みのある歯ごたえで『うま辛明太ごぼうチップス小袋』と比べるとかなり硬め。もともと素材自体の味が強くないので味わいは感じにくいが、れんこんのシャキシャキ感が残っており1つで2つの食感が楽しめるのが面白い。
大きいもので直径4.5cm程度
辛さについては残念ながらほとんど感じない。れんこんの甘辛炒めなどのレシピがあるくらいなのでもう少し思い切っても良いのでは？　と思うがあっさりとした素材の味を少しでも生かすためには仕方ない決断だったのかもしれない。



■おつまみ用やサラダのトッピングにも
どちらも素材の味や食感をしっかりと感じられる仕上がりで素材おやつとしてはとても美味しく食べることが出来た。その一方で辛さは少々物足りないことが残念なポイント。素材の良さを生かすためだと理解できるが、どうしても激辛レベルを期待してしまうのは激辛党ゆえの感想だろう。

とはいえ、おやつやおつまみとして楽しむのには十分なクオリティ。砕いてからサラダに振りかければトッピングにもぴったりだ。色んな食べ方で楽しんでみてほしい。

コンビニ、倉敷鴨井本舗オンラインショップほかで発売中。



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