世界の福本〈プロ野球“足攻爆談!”〉「盗塁世界新記録はホロ苦い思い出」 (2/2ページ)
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やっぱり試合の序盤や、重要な場面で新記録を達成したかった。それに自分の中では三盗は簡単すぎておもしろくないと思っていたから、やっぱり二盗で決めたかった。それがいったんはサイン無視の末に、ついつい走ってしまったんやから後悔が残る。
結局、僕の通算1065盗塁も、リッキー・ヘンダーソンに塗り替えられた。僕が938を目指したように、記録というのは次に続く選手の励みになるもの。そういう意味では、日本で今後、僕の数字に近づく選手が現れそうにないのは寂しい。今年の盗塁数も見ていても少なすぎる。両リーグともに30台でのタイトルとなる可能性が高い。今年は120試合制とはいえ、3試合に1つの計算で最低でも40は走ってほしい。
巨人の増田大や、ソフトバンクの周東、ロッテの和田らは盗塁だけなら50以上は簡単に決める技術を持っている。いつも言うように盗塁を増やす最大のコツは塁に出ること。代走専門や、試合に出ても打率2割を上回るのがやっとでは数は増えない。ブロックもヘンダーソンも通算3000安打を記録した。周東らはもっと打てるようにならんと、ほんまもんの盗塁キングにはなれんということや。
福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。