埋葬新時代。キノコから作った「生きたお棺」で地球に還るという選択肢(オランダ) (1/4ページ)
キノコから作られた「生きたお棺」で自然に還る埋葬法 image by:tudelft
もし自分が死んだらその遺体はどうして欲しいか?近代日本では火葬が一般的となっているが、世界では様々な葬送の在り方が模索されている。
できれは自然なプロセスで母なる地球へと還っていきたいと願う人も多いだろう。
オランダの研究者が考案した「Living Cocoon(リビング・コクーン)」なら、そんな思いを叶えてくれるかもしれない。
キノコの菌糸体で作られたリビング・コクーンは、まさに「生きた棺」で、納められた遺体を分解して自然に還してくれるのだ。
・死して、可及的速やかに再び自然と一体に
キノコの菌糸から作られた生きたお棺、「リビング・コクーン」は、収められた遺体を自然のプロセスで分解していく。
土に還った遺体は養分となり、新しく植物を育んでくれることだろう。それだけでなく、有害な化学物質もまた分解されるので、生きている間に汚してしまった地球が少しだけきれいになる。
遺体が分解されるまでは2、3年。一般に棺に入れて土葬した場合、完全に分解されるまでに10年以上かかるので、リビング・コクーンならずっと速やかに自然に還れるということだ。